みなさんは、ブラックバスを食べたことはありますか?
バス釣りは人気が高いですが、ブラックバスは臭くて不味い魚というイメージがあり、食べるのに抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。
ところが、ブラックバスは実は食べると意外にも美味しい魚です。
今回は、そんなブラックバスの味について触れ、さばき方やおすすめの食べ方をご紹介します!
ブラックバスはなぜ不味いと思われている?
海水魚と比較して、淡水魚は臭みが強いことで有名です。
しかし、淡水魚の中でもアユやイワナなどは清流で育つため、あまり臭みを感じることはありません。
それに対しブラックバスは、川や沼などの濁った水を好んで生息しているため、独特の臭いがついてしまいます。
この強い臭みこそが、ブラックバスが不味いと思われている一番の要因です。
また、ブラックバスは外来種であるため“生態系に悪影響を及ぼす魚”というイメージがあり、これも敬遠される理由の一つと言えるでしょう。
ブラックバスは実は美味しい!?

味に関してはあまり良く言われないブラックバスですが、丁寧に下処理をして臭みを抜けば、意外にも美味しく食べることができます。
もともと食用として北米から日本に流入してきたと言われているだけあって、可食部も多いです。
丁寧に下処理したブラックバスの身は淡白であっさりとしており、どのような料理にも使いやすい味わいです。
どうしても気になってしまう方は、濃い味付けにすることで美味しく食べることができます。
ブラックバスには寄生虫がいる?
ブラックバスを食べるときに気をつけていただきたいのが、寄生虫の存在です。
淡水魚には、特有の寄生虫が潜んでいる可能性があります。
ここでは、特にブラックバスに多い寄生虫とその健康被害について触れておきます。
ブラックバスに潜む『顎口虫』

ブラックバスに潜む寄生虫として有名なのが『顎口虫(がっこうちゅう)』です。
顎口虫はブラックバスの他、コイやフナ、ドジョウといった淡水魚の体内に寄生しています。
人間への影響としては、顎口虫に寄生された魚を食べることにより、顎口虫症という寄生虫症の一種を引き起こすことが挙げられています。
顎口虫症の症状は、皮膚のかゆみや腫れが一般的で、薬剤投与などにより顎口虫を体外に出すことで治療します。
それほど重篤な症状ではないように思えますが、実は顎口虫は、人間の体内を自由に動き回れるという特徴があります。
そのため、目や脳の中に入り込んでしまう事例も報告されており、そうなると薬物治療や手術が困難になってしまいます。
顎口虫症にかからないための予防策

顎口虫は熱に弱いため、ブラックバスを調理するときは必ず加熱するようにしましょう。
なお、酢をかけたり冷凍しただけでは死滅しないため、火を通すことが一番の予防策になります。
後述しますが、ブラックバスは焼き魚や唐揚げなど加熱調理することで、より美味しくいただける白身魚です。
安全に美味しくブラックバスを楽しむために、生食は控えましょう。
ブラックバスをさばいてみよう!

ブラックバスを美味しく料理するためには、さばく前の下ごしらえが大事です。この段階できちんと臭みを消せるかどうかが、その後の風味を左右します。この記事では、ブラックバスの細やかな下処理の手順と、そのさばき方について述べていきます。
ブラックバスの下処理
濁った水中で生息しているブラックバスは、体に付着した泥を落とすことで、ある程度臭みを取り除けると言われています。
さばく前に臭いが気になる方は、まず綺麗な水につけて泥を洗い流しておきましょう。
ブラックバスのさばき方
下処理を行ってある程度臭みを抑えた後、次にさばく作業に移りましょう。
ところで、ブラックバスの強烈な臭みの原因は、腹部の浮袋の付け根についている脂肪の集まりにあります。
なので、特にこの脂肪部分はきちんと取り除くようにしましょう。
さばき方については、下の動画を参照していただくといいですよ。
ブラックバスをさばくシーンは、4:27~ご覧いただけます。
登録者数467万人の大人気チャンネル『きまぐれクックKimagure Cook』では、ブラックバスのさばき方を詳しく解説しています。
下処理から順を追って丁寧に説明されており、実際にブラックバスをさばく手元が大きく映し出されているため、非常に分かりやすい動画です。
初心者の方でも簡単に真似ることができるので、ぜひこの動画を参考に自分でブラックバスをさばいてみましょう!
きまぐれクックKimagure CookのYouTubeトップページはこちら!
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ブラックバスのおすすめの調理法

ブラックバスの身は淡白であっさりとした味わいなので、味付け次第で様々な料理に応用できます。
素材の味を堪能したい方には、シンプルに塩焼きにするのがおすすめです。
焼き料理であれば、バター焼きやムニエルなどにしても美味しくいただけます。
その他、唐揚げやフィッシュアンドチップスのように、衣をつけて油で揚げるのも白身魚と相性の良い調理法です。
初めてブラックバスを食べる場合は、濃いめの味付けにすることで臭みを感じることなく楽しめるでしょう。
どれも簡単に美味しくできる料理ばかりなので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
ブラックバスを食べられるスポット

読者のみなさんの中には、ブラックバスを食べてみたいけれど、自分で調理するのは手間がかかるし面倒・・・と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方にぜひおすすめしたいのが、ブラックバス料理を提供するレストランです。
実は、ブラックバスが多く生息することで有名な琵琶湖周辺には、ブラックバスを美味しく食べられるお店があります。
ミュージアムレストラン『にほのうみ』
滋賀県立琵琶湖博物館内に位置するミュージアムレストラン『にほのうみ』で、琵琶湖産のブラックバスを使用した天丼が楽しめます。
オリジナルハーブ塩で調味されたバス天丼は、魚臭さが無くて大変食べやすいと評判です。
ビワマスやナマズといった淡水魚を活用した珍風味の料理もメニューにあるので、色んな味を試したいと思っている方にはピッタリです。
釣りを普段しない方や、魚を調理するのが得意でない方も、手軽にブラックバスの味を楽しむことが可能なので、この機会にぜひ一度足を運んでその風味を堪能してみてはいかがでしょうか!
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〒525-0001 滋賀県草津市下物町1091
美味しいブラックバスを堪能しよう!

「臭い」「不味い」と食べるのには敬遠されがちなブラックバスですが、しっかり下処理をすればその味わいは上品で、一度美味しさを知ればきっと虜になってしまうでしょう。
淡白な白身だからこそ調理法によって味わいが全く変わってくるため、色々試して自分好みの料理を見つけたいものです。
人気のターゲット・ブラックバスは、釣るだけが楽しみではありません。
ぜひ一度、釣り上げたブラックバスを自分の手でさばいて美味しく調理してみてくださいね!
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