河川でウナギを釣り上げた経験はありますか?
天然のウナギは希少で、なかなか釣ることが難しいといわれています。
でもどうしても釣りたい!
できることなら食べてみたい!
ここでは、ウナギの特徴や釣り方について、詳しくご紹介しましょう。
ウナギってどんな魚なの?
ウナギとは、ウナギ目ウナギ科に属している魚のことで、ヘビのように身体をくねらせて泳ぐことが知られています。
このような泳ぎ方は、ハモやアナゴ・ウツボもおこない、蛇行型と呼ばれています。
一般的に河川に棲んでいると思われているウナギですが、淡水魚だとは言い切れません。
海に降りて産卵・孵化をおこない、そこから河川などの淡水にさかのぼってくる降河回遊という生活形態を持っています。
ウナギを釣ろうと考えたら、河川に戻って来て居付いている状態のものをとらえるのがベストかもしれません。
河川でウナギの姿を見かけるのは、6月ぐらいからでしょうか。
毎年それぐらいの時期から、紐を巻き付けたペットボトルが、岸際にズラリと並ぶようになります。
これはウナギを釣る仕掛けの一種。
紐の一端は、水を入れたペットボトルに巻き付けてあります。
もう一端には、フックとエサが付いていて、ウナギが食い付いて飲み込むようになっています。
この仕掛けは一晩放置されることが多く、翌日になって見に来たときにペットボトルが倒れていたら、ウナギが掛かっている証しだと判断できるのです。
確かに便利そうに思えるのですが、ズラリと放置されたペットボトルが、そのまま放置ゴミにならないか心配です。
それから掛かったウナギが暴れまくって、紐にがんじがらめに絡まってしまうかもしれません。
そうなるとせっかく食べようと考えていた身が、すごく傷んでしまいます。
もっと上手い具合に、ウナギを釣り上げる方法や仕掛けはないものでしょうか?
それを調べるためには、ウナギの生態について深く知らなければなりません。
天然ウナギを水槽で飼育している動画はこちら
ウナギは泥底が大好き!
ウナギは、石積みや岩の隙間などに隠れていて、夜になると捕食のためにそこから出てくるといわれています。
これだけ聞くと、潜んでいる石積みや岩に向かって、エサの付いた仕掛けを投入してしまいそうになりますが、ちょっと待ってください。
積極的にエサを探しているのは、隙間に潜んでいるときではなく、そこから出てきたときのはず。
となれば、ウナギが動き回っている場所を絞り出すほうが、希少な1匹にたどり着けるのではないでしょうか。
ウナギの捕食場所として挙げられるのは、ズバリ!泥の溜まったボトムです。
しかも流れが緩やかなほうが、複数のウナギに出会える確率は高いでしょう。
水深がある程度深くなるので、ボトムに泥が溜まっているかどうかは視認できません。
そこで用いたいのが、ナス型オモリです。
5号程度の重さのものをスピニングタックルのラインに結んで、ここぞ!という調べたい河川のポイントへ投げ入れてください。
ボトムまで沈めたら、ズルズルとズル引きをおこないます。
上手くナス型オモリに泥が付着することは期待できないので、ズル引いている感触で判断しましょう。
何も引っ掛かって来ない状態で、スムーズにズル引くことができたら、泥底と考えていいのではないでしょうか。
ゴツゴツ感じたらゴロタ石状態と判断してください。
根掛かりトラブルを防いでくれるジェット天秤仕掛けを活用しよう!
泥の溜まったボトムへ投げ入れるのは、投げ釣りで用いるジェット天秤です。
その先にハリスとフックを装着し、エサにミミズや小魚を付けておけば、あとはウナギが食い付いてくるのを待てばOKです。
ジェット天秤は、引っ張られるとカンタンに浮き上がる特徴を持っているので、投入した仕掛けがボトムに根掛かりするのを防いでくれます。
フックは、投げ釣り用の流線型バリか、ウナギバリを用いてください。
飲み込まれてしまう可能性があるので、ハリスは太目のほうがいいでしょう。
ウナギを釣って料理している動画はこちら
ウナギ釣りに向いているおすすめタックルを選んでみた!
ジェット天秤仕掛けを投入するための、おすすめウナギ釣りタックルを取り上げてみましょう。
ロッドは、振出式の万能竿や磯竿がマッチします。
リールは、太いラインをたくさん巻ける4000番前後のスピニングリールがいいかもしれません。
シマノ(SHIMANO) ホリデー磯 3号 400PTS パイプシート・テレスピンガイド(遠投用ガイド)
シマノからリリースされている、振出式の磯竿・ホリデー磯のパイプシートタイプです。
全長は4.00mジャストもありますから、仕掛けは軽く振るだけで飛距離を伸ばせます。
継数は5本で、仕舞寸法は94.0cmになっています。
これなら釣り場まで持ち込むのに、手間要らずで便利です。
自重は200gと、とても軽く作られています。
先径/元径は、1.6/20.0mm。
錘負荷は、5号から8号までとなっています。
適合ハリスは、3号から7号までです。
実際にフィールドで伸ばしてみると、4.00mはさほど長くは感じないでしょう。
しっかりとバックスイングで曲げ込んでから、ブランクスの反発力を利用して、フルキャストしてみてください。
ウナギが掛かると結構重く感じるので、ロッドを立ててリールをゴリ巻きしながら、一気に引き寄せるようにしたいものです。
実売価格は1万円前後と、とてもリーズナブルな価格帯に設定されています。
使うときは、ガイドが一直線上に並ぶように、きっちりセッティングをおこなうようにしてください。
グリップ周りなどに付着したウナギの体液は、帰宅後に濡れタオルなどでキレイに拭い去りましょう。

シマノ(SHIMANO) スピニングリール 19 ストラディック 4000MHG サーフ シーバス サクラマス ライトジギング ロックフィッシュ
シマノのストラディックシリーズの中から、4000番モデルを取り上げてみました。
ギア比は5.8対1ですから、ハンドル1回転につき95cmのラインを巻き取ることができるように作られています。
実用ドラグ力/最大ドラグ力は、6.0/11.0kgです。
自重は280gで、スプール寸法は直径が52mmでストロークが19mm。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら4号を90m巻けます。
PEラインなら、2号を150m巻けるようになっています。
ハンドルの長さは55mmで、ボールベアリングは6個搭載しています。
実際にフィールドで使ってみると、ハンドル回転は軽快そのもので、ラインキャパはじゅうぶんな量を確保できる印象です。
ドラグのレスポンスは良好ですが、ギュッ!と締め込んでラインを出さない釣り方にも適しています。
実売価格は2万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。
ウナギがエサに食い付いてきたら、ロッドを立ててリールハンドルを回してください。
負荷でロッドが曲がりますから、その曲がりが真っ直ぐに伸びてしまわない程度に、リールハンドルを回し続けましょう。
回すのを止めてしまうと、ウナギをバラシてしまうかもしれないので注意してください。
ウナギ釣りを習得して天然モノを美味しく食べよう!
ウナギり特徴や釣るための仕掛け、おすすめのタックルについて取り上げましたが、いかがでしたか?
希少な天然ウナギを釣り上げたら、持ち帰ってから泥を吐かせて頭を落とし、丁寧にさばいてみてください。
蒲焼きや塩焼きにすると、とても美味しく食べることができます。
夜釣りになることが多いので、携行用LEDライトを複数持参しましょう。
1つは自分の頭や背中に装着しておくと、他のアングラーに見つけてもらいやすく、トラブルを未然に防げるでしょう。
ランディング用のネットも、足元に常に置いておけば、逃がしてしまわずに済むかもしれません。
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