池や河川・水路に出向くと、フナやコイ・オイカワ・ウグイなどの魚たちが泳いでいるのを発見します。
足場が安定している場所なら、竿を持ち出して浮き釣りをしてみると楽しいでしょう。
ここでは、浮き釣りの仕掛けや釣り方について、初心者アングラーにも分かるように詳しくご紹介します。
浮き釣りなら淡水魚にアプローチしやすいかも!
池や水路で淡水魚を釣り上げたいとき、浮き釣りならカンタンにアプローチできます。
用意するのは、引き出して伸ばす延べ竿です。
足場から水面までの距離を具体的に把握しなければなりませんが、竿の長さが4m以上もあれば、ほとんどの釣り場に対処できるでしょう。
いやいや、そんなに長い竿は要らないよ!と思えるような狭い場所も存在するので、全長3mより短い延べ竿も所有しておきたいところです。
その延べ竿の先端=穂先に、道糸を結んでください。
道糸の長さは、延べ竿の長さと同等ぐらいがちょうどいいでしょう。
何故なら、延べ竿を立てるだけで仕掛けが持ち上げられて、自分の顔の前に振り子のように近づけることができるからです。
仕掛けには、浮きと浮きを固定するゴム・ガン玉オモリ・サルカン=スイベル・ハリス・ハリがセットされています。
浮きの役割は、その取り付け位置より下にある各種パーツの重さを受けて、安定した浮き姿勢で水面に浮かび続けることにあります。
少々波風が立っても、きっちりと浮いたままでいれば、魚が餌を突いた瞬間に浮きがピクッ!と動くことになります。
魚から明確な合図なので、見落とさないようにしなければなりません。
最初のピクッ!で竿を立ててアワセてしまうと、ほぼハリ掛かりせずにすっぽ抜けてしまいます。
確実に魚のアゴをハリ先でとらえたいなら、ピクッ!の次の動きを待ちましょう。
細かな浮きの揺れが続くようなら、まだアワセを入れてはいけません。
そのまま待って、浮きが全く動かなくなったら、ゆっくり竿を立てて仕掛けを引き寄せます。
魚は掛かっておらず、待ったことで付いていた餌が無くなっているはず。
最初のアプローチとしては、これで全然OKです。
どんな状況になったかというと、餌を食べることができた魚が、次の獲物を期待して近くに潜んている!ではないでしょうか。
もっといえば、餌を食べることができなかった他の魚も寄って来て、次は自分が!というハイテンションな状況になっているともいえます。
水中の奥深くまで視認できなくても、これくらいまでなら頭の中で想像して作り上げてください。
こうして出来上がったプラス思考のイメージが、次の展開に必ず良い影響を与えるでしょう。
浮き釣りでは道糸のたるみに注目!
浮き釣りは、餌の効いた状態のポイントで、より有効に機能します。
魚に取られた餌を再度ハリに付けて、仕掛けを同じところに投入してください。
浮きが水面で静止したら、その上下の動きを注視します。
細かなアタリが発生してもロッドを立てず、浮きが水中に引き込まれる瞬間を待ってください。
完全に水没した状態になったら、すみやかにロッドを立てて道糸のたるみを取り除きます。
テンションの張り詰めた道糸を確認してから、もう一段竿を振り上げて、アワセを入れましょう。
魚の口にハリが掛かったら、竿は曲がったままになります。
その曲がりをきっちりキープすると、キープした時間だけ魚の体力を奪うことができます。
水面まで浮き上がってきた魚が横たわっていたら、ほとんどの体力を使い果たした後ではないでしょうか。
その状態から取り込むのは、何ら手間のかかるものではありません。
事前に水汲みバケツで水を汲んでおき、ハリから外した魚を泳がせて観察してみましょう。
浮き釣りに向いている釣り場とは
浮き釣りを楽しめる釣り場は、自分の足で歩いて探します。
クルマなどの通行量の多いところは避けて、コンクリート護岸などの足場の安定したところを見つけてください。
初めての釣り場としておすすめなのは、池や河川てはなく、小規模な水路です。
水深1m程度のポイントなら、浮き下部分も短くできるので、トラブルを抑えた浮き釣りを展開できるでしょう。
餌にはミミズが適していますが、近くを掘っても出て来なかったり、釣具屋さんで販売していなかったりします。
そんなときは、食用のうどんを持参してください。
魚の口に入りやすいサイズにカットして、ハリに装着すれば、そのまま投入してかまわないでしょう。
水路の浮き釣りに慣れてきたら、河川へ出向いて本格的な釣り方にチャレンジしてください。
河川における浮き釣りの楽しみ方をレクチャーしている動画はこちら
浮き釣りに適しているおすすめ竿を選んでみた!
それでは浮き釣りを楽しむのに向いている、おすすめの延べ竿をご紹介しましょう。
まずは、短いものから。
水路などで柔軟に使いたいなら、1m前後の極端に短い竿が意外と役立ってくれます。
タナゴ釣りやテナガエビ釣り用として豊富にリリースされているので、その中から選んでみました。

プロマリン(PRO MARINE) PG 清風 180
プロマリンブランドからリリースされている、コンパクト収納が可能な万能延べ竿です。
タナゴやテナガエビなどを釣るのに長けていて、その他小魚をターゲットにさまざまな釣り場で活用することができます。
全長は1.80mなので、ちょうどアングラーの身長と同じか、少し長い程度でしょうか。
とても取り回ししやすく、身の回りに生えている草などに引っ掛けずに操れるでしょう。
継数は6本で、仕舞寸法がなんと41cmにまで縮まります。
ここまでコンパクトになると、タックルバッグやデイパックに入れて移動することが可能です。
自重は55gと、こちらも激軽。
先径/元径は、0.9/11.5mmと細く設計されています。
実際にフィールドで使ってみると、ミャク釣りか小型の丸浮きによる浮き釣りに適している印象です。
持ち重り感はほとんどないので、手首を返すだけでアワセが入れられるのが嬉しいです。
水路などの小場所に出向いた際に、おもむろに取り出して釣りを始めてみましょう。
常にクルマに積んでおけば、偶然見つけた水路で浮き釣りを楽しむことができます。
実売価格は900円前後と、とても低価格な設定に収まっています。
家族の人数分所有しておけば、全員で水路の浮き釣りを楽しめるでしょう。

TAKAMIYA(タカミヤ) H.B CONCEPT 白滝V 小継渓流 420 KP-2032
タカミヤから発売中の、小継ぎタイプの延べ竿です。
全長が4.20mもあるので、足場の高いポイントや河川エリアなどで幅広く活用できるでしょう。
継数はなんと14本構成になっていて、仕舞寸法は40cmにまで縮まります。
携行性はバツグンなので、あちこちの釣り場へ持参して、浮き釣りを楽しんでください。
自重は275gで、ブランクスの素材はグラス100%です。
実際に手に取ってみると、さほど重くは感じずに振り回すことができました。
穂先は敏感で、しなやかに曲がり込んでくれます。
実売価格は2千円台と、とてもリーズナブルな価格帯に設定されています。
護岸から伸ばして操ることもできれば、浅瀬に立って広範囲を探ることも可能です。
滑りやすい場所が数多くあるので、ソールに配慮した釣り用ブーツやシューズを履くようにしましょう。
浮き釣りをマスターしてさまざまな魚を釣り上げよう!
今回は浮き釣りの特徴や釣り方、おすすめの竿をご紹介しましたが、いかがでしたか?
仕掛けを投入した直後から、浮きにアタリが出ることが多いです。
集中力を切らさずにその変化を見定めて、竿を正しく動かすようにしましょう。
日照の強い時期なら、長袖などで肌を守るようにして釣りを楽しんでください。
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