バス釣りにおける高比重ワームの使用頻度は、かなり高いものになっていますが、他の釣りではあまり聞かれません。
効果が見込めないのか、単に試していないだけなのか、情報が少ないと判断しかねるでしょう。
そこでここでは、高比重ワームを冬のロックフィッシュゲームに投入して、その効果をチェックしてみることにしました。
高比重ワームってどんなルアーなの?
高比重ワームとは、比重が高くなるように、重めに作られた軟質系ワームのことです。
本来のリグでは、シンカーを追加して重さを加えるのですが、このワームはそれ自体が重くなっています。
ということは、ワーム本体とフックのみのノーシンカーリグ状態で、通常よりも飛距離を伸ばせるメリットを持っていることに。
しかも着水した後は、ほぼ水平姿勢をキープしながら、独特な揺れを伴ないつつボトムに到達することができます。
フォール中の様子を見上げているロックフィッシュが居れば、おっ!食べごろのエサが落ちてきたな!と判断してしまうでしょう。
実際にさまざまな高比重ワームを、ロックフィッシュが潜んでいる海の岩礁帯でキャストしてみました。
重いものなら単体で20g前後ありますから、少々季節風が吹いていても問題なくかっ飛んでいきます。
着水後はスピーディーにフォールしていくので、着底までの時間が短縮され、手返しのいいアプローチを実践できます。
注目は、ロックフィッシュが本当にバイトしてくるかどうかです。
岩と岩の間に隙間を見つけたので、そこへ投入すると、上手い具合に滑り込んでいきました。
途中で何度か引っ掛かった感じにはなりましたが、ワーム自体の重みで転がり落ちていきます。
着底後しばらく放置、ラインはたるんだままです。
1分ほど経過してから、ラインに変化が発生しました。
ゆっくりと水中に引き込まれ始めて、最終的にはピーンと張り詰めたのです。
これはもしかすると、ロックフィッシュが食い付いたかも!と期待を膨らませて豪快にフッキングを実施。
ロッドは曲がったままなので、素早くリールハンドルを回して引き寄せにかかります。
水面まで上がってきたのは、なんとヒトデ。
しっかりと高比重ワームを包み込んでいて、フックの先端が繊毛のような足に掛かっていました。
季節的には水温の高い夏から秋にかけて、結構ひんぱんに引っ掛かることがあり、冬は生息域が深くなるのか、ほとんど掛からなくなります。
タコも同じようなカタチで、高比重ワームのノーシンカーリグに掛かることがあります。
出典:アマゾン
高比重ワームにシリコンスカートを付けて誘い要素をアップしてみた!
ロックフィッシュに振り向いてもらうために、高比重ワームのノーシンカーリグに工夫を加えました。
細長いシリコンスカートを、2本用意します。
長さは10cmほどにして、ノーシンカーリグにセットした高比重ワームのラインアイ付近、つまりハリ先とは真逆側のワームボディに、2本並べて貫通させます。
脚というより長い触角が伸びているような外観になり、それを岩礁帯へキャスト。
フォールスピードはやや落ちて、ゆっくりとアピールしながらボトムを目指す感じになりました。
ロックフィッシュのソイが食い付いてきたのは、2投めのフォール中。
完全に口の中に吸い込まれていたので、フッキングはバッチリ決まり、バラすことなくランディングに持ち込めました。
高比重ワームのサイズやカラーを積極的に変えてみた!
高比重ワームのサイズやカラーを切り換えても、ロックフィッシュのバイトが発生しました。
3inchを下回るサイズにするだけで、一気に釣果が伸びます。
カラーは、チャート系やピンク系・オレンジ系が好調で、グロー系もよく釣れる印象です。
しかもオフセットフックなら、根掛かりトラブルをほとんど無いものにしてくれるので、手返しはバツグン。
それに合わせてキャスト数も伸びますから、釣れる数も比例して増えていきます。
もしフッキング時のスッポ抜けが気になるようなら、オフセットフックのベント部分にトレブルフックをひとつぶら下げてみましょう。
根掛かりトラブルの少ないエリアでは、特に有効です。

出典:アマゾン
高比重ワームをキャストするのにおすすめのロッドを選んでみた!
高比重ワームをキャストしてロックフィッシュを狙うのに向いている、おすすめのロッドを取り上げてみましょう。
7.0ftを超える長さのスピニングロッドなら、イメージ通りの飛距離を叩き出せるでしょう。

ライトソルトロッド スピニング ソルティーフィールド SFS-762L
アブガルシアブランドからリリースされている、ライトソルトウォーターゲーム用スピニングロッドです。
全長7.6ftで仕舞寸法は117.7cm、ウエイトは106gです。
先径は1.2mmで、適合するルアーウエイトは1gから14gまで。
3号までのエギが使えますから、20g前後まで負荷には耐えられるでしょう。
PEラインは、0.5号から1.2号まで使えます。
高比重ワームを駆使して大型のロックフィッシュを釣り上げよう!
高比重ワームの特徴や使い方、おすすめのロッドをご紹介しましたが、いかがでしたか?
根掛かりトラブルをかわしながら、レコードフィッシュを釣り上げてみましょう。
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