9年ぶりに新しくなった、シマノのロープロファイルデザイン系ベイトリール・24メタニウムDC。

実際に手で触れてみて感じたことを、詳しくご紹介します。



コンパクトで軽く、さまざまな釣りスタイルに投入できる可能性を持っている1台です。

24メタニウムDCってどんなリールなの?

24メタニウムDCとは、2024年にシマノからリリースされた、DCブレーキ搭載のベイトリールのことです。

いわゆるロープロファイルデザインを採用しているので、姿勢が低く、とてもコンパクトな外観に仕上がっています。

しかもウエイトは、175gから180gと、かなり軽いのが特徴。

これらのスペックが上手く積み重なって、ライントラブルを抑えた高性能ベイトリールに仕上がっているのです。

24メタニウムDCに搭載されている新しいDCブレーキは、5段階の利き調整が可能です。

加えて、3つのモードの切り換えができるので、3×5=15段階のブレーキ調整ができることに。

しかも、わざわざサイドカップを開かなくても、リールの外側から指でブレーキ調整をおこなえるように作られています。

これはとても便利な進化で、9年前の先代メタニウムDCとは、使い勝手が格段に異なるでしょう。

実際に手にしてみて、3つのモードの中から、Nモードを選んでみました。

Nとは、ナイロンラインのこと。

ただし、スプールにナイロンラインを巻く必要はなく、例えば近距離を攻めたいとき、少量のフロロカーボンラインを巻いてNモードにして使うことができます。

かなりルアーの飛距離が伸び、手首を返す程度のサイドハンドキャストでも、意図したピンポイントへ送り込むことができました。



Nモードは、最もDCブレーキの掛かりが緩くなり、ラインの放出がスムーズなのです。

当然バックラッシュする危険性は高まるものの、そこは最新のDCブレーキですから、スプール上でラインが少し膨らむ程度で済みました。

軽量ルアーで近距離をピンポイント撃ちしたいとき、24メタニウムDCのNモードは、とても役立ってくれます。

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出典:シマノ

ジュラルミン製ギアを採用した24メタニウムDC!

24メタニウムDCは、DCブレーキユニットを搭載しているにもかかわらず、軽く感じます。

その理由は、既存モデルに搭載している真鍮製ギアを、ジュラルミン製ギアに換えている点。

そしてボディフレームが、高剛性コアソリッドボディになっている点です。

DCブレーキ搭載機としては、初のコアソリッドボディで、よくもこんなコンパクトなボディの中に、DCブレーキユニットが収まったな!と感心してしまいます。

手のひらにすっぽり収まるボリュームに加えて、この軽さ。

手元感度は、一気に向上し、さまざまな釣り方を実践するのに適した状態を作り出せるでしょう。

手首の繊細な動きを伴なうことになる、トゥイッチやジャークといったロッドワークも、24メタニウムDCならとてもカンタンに確実におこなえると感じました。

ただし、真鍮製ギアが持つ嚙み合わせの良さや、耐久性の高さを考慮すると、使い込んでいくうちに別の使用感を持つかもしれません。

それは1年後や2年後のインプレで、明らかになるでしょう。

24メタニウムDCでルアーをキャストしてみた!

24メタニウムDCのスプールに巻いたラインに、15gのペンシルベイトを結んでキャストしてみました。

Nモードからスタートし、FモードからPEモードへ切り換えていったのですが、飛距離は驚くほど伸びてくれます。



モードの切り換えによって、飛距離が落ちるというよりも、バックラッシュトラブルから解放される率が高くなる!という感覚が得られるように感じました。

クラッチのキレやつながりは申し分なく、ハイスペックなベイトリールとして、所有満足度は高いといえるでしょう。

外観をブラックカラー基調にしているので、手元がいい感じに締まります。

さまざまなロッドにも合わせやすく、ヘビーユーザーが増える可能性を高めています。

24メタニウムDCの実釣インプレ特集!使用感+マッチしそうなおすすめロッドをチェック
リールのアップ写真

出典:シマノ

24メタニウムDCを装着するのにおすすめのベイトロッドをピックアップ!

24メタニウムDCを装着して、バス釣りやチニングゲームを楽しんでみましょう。

おすすめのバス釣り用ベイトロッドからご紹介します。

長めで張りのあるブランクスなら、飛距離を伸ばすキャストを実践しやすいです。

軽めウエイトにすれば、長時間の釣行にもじゅうぶん耐えられるでしょう。

24メタニウムDCの実釣インプレ特集!使用感+マッチしそうなおすすめロッドをチェック

シマノ(SHIMANO) バスロッド 22 エクスプライド 169H

シマノから発売中のバス釣り用ベイトロッド・エクスプライドシリーズのラインナップから、169Hを選んでみました。

全長は、2.06mと、ロングキャストを敢行するのに向いている長さになっています。

2ピース構造ですが、グリップジョイント方式を採っているので、仕舞寸法は174.7cmと長めです。

ウエイトは、107gと軽め。

ブランクスの先径は、2.2mmと太め。



適合するルアーウエイトは、14gから42gまで。

適合するラインは、モノフィラメントラインなら12lbから25lbまでで、PEラインなら最大5.0号まで使えます。

ブランクスのカーボン素材含有率は、97.8%になっています。

実際に手に取ってみると、とても軽くて強い張りの備わったブランクスだと感じました。

24メタニウムDCを装着すれば、ラバージグやビッグミノー・ペンシルなどを駆使できるでしょう。

実売価格は2万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

シマノのエクスプライドシリーズには、豊富なラインナップが揃っていますから、自分の釣りスタイルに合ったものを見つけ出すことができます。

もっとしなやかに曲がるブランクスが欲しいなら、MLからMパワーブランクスのものを手にしてみてください。

ビッグサイズのバスが掛かっても、バットパワーが強いので、しっかり支えて泳ぎを止めることができるでしょう。

時間をかけて水面まで浮かせれば、あとはランディングするだけになります。

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シマノ(SHIMANO) ブリーム専用ロッド ブレニアス エクスチューン B76ML ベイトモデル (SiCリングガイド)

シマノからリリースされているチニングゲーム用ベイトロッド・ブレニアス エクスチューンシリーズのラインナップから、B76MLを選んでみました。

全長は、2.29mなので、とても取り回しのいい長さになっています。



2ピース仕様で、仕舞寸法は117.3cmにまで縮まります。

ウエイトは、93gと軽め。

ブランクスの先径は、1.7mm。

適合するルアーウェイトは、5gから24gまで。

適合するラインは、PEラインなら0.5号から1.2号まで使えます。

ブランクスのカーボン素材含有率は、99.4%に設計されています。

実際に手に取って継いでみると、とても軽くて、しなやかに曲がり込むブランクスに仕上がっています。

グリップはスリムなので、しっかりと握って支えるのに適しています。

大型のトシナシサイズが掛かっても、じゅうぶん対処できるでしょう。

実売価格は3万円台と、購入を検討しやすい価格帯に収まっています。

チニングゲームをこれから始めるつもりなら、手元感度の高いこのベイトロッドを手に取ってみましょう。

24メタニウムDCを駆使してさまざまな釣りスタイルを楽しもう!

24メタニウムDCの特徴や実釣インプレ、装着してみたいおすすめベイトロッドをご紹介しましたが、いかがでしたか?

既存モデルのメタニウムシリーズには、シマノオリジナルの遠心ブレーキ・SVSインフィニティが搭載されています。

キャストフィールは、DCブレーキと全く異なるので、どちらも試してみるといいかもしれません。



24メタニウムDCが持つメリットを、より強く体感できるはずです。

シマノ公式サイト

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