レビュー

諸葛孔明の名を知っている人は少なくないだろう。いまから約1800年前、蜀の王であった劉備に仕えた人物である。

王の代わりに政事を執行する最高司令官の地位にあり、そこでの活躍から、現代においても、政治および軍事の天才として知られている人物だ。諸葛孔明について語り継がれているストーリーから、「人間力」を伸ばして成功するためのヒントを「冷静」「勤勉」「倹約」「行動」「意志」「計画」「人間関係」の7つの切り口で提示したのが本書である。
生きた国も時代も異なる人物のストーリーから何を学べばいいのか。本書を読むにあたって肝心なのは、諸葛孔明の生き様から垣間見える人間力に、目を向けることである。
目まぐるしく変化する時代に、どう生きるべきか。不安に思う人が多いだろう。しかし、生き方の根幹は、時代を経ても変わることはない。史料によって語り伝えられてきた諸葛孔明の、政敵からも一目置かれるほどの「人間性」。現代のビジネスにも通用する「仕事力」。そして、劉備を補佐し、「天下三分の計」を実現するために緻密な戦略を遂行する「リーダーシップ力」。こうした能力は、普遍的に価値があり、変化の激しい現代を生きる私たちにこそ求められるものではないだろうか。
諸葛孔明の知恵にふれ、豊かな人生を送るヒントを得ていただければと思う。

本書の要点

・{{li:冷静な心も保ち、つねに学習し、知識を生かすことが大切である。}}
・{{li:時間に管理されることなく、自分で時間を管理して行動しなければならない。また、意志力の有無が成功するかどうかを左右するといっていい。}}
・{{li:成功したいなら名誉や富に目を向けることなく、大志を抱いて、人生の計画を立てなければならない。仁愛の心で人間関係を築くこともまた、成功の可能性を高める大事な要素となる。}}



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