レビュー
人間には「喜怒哀楽」の感情がある。なかでも「怒り」のエネルギーはすさまじく、怒りにまかせた言動によって、後悔した経験のある人もいるのではないだろうか。
とはいえ、「怒り」は自然に湧いてきてしまうものだ。通勤の満員電車で押しつぶされそうになったとき、職場で上司に鼻であしらわれたとき。疲れて帰宅した途端、パートナーにイラっとしたことを言われたとき。私たちの日常は小さな怒りにあふれ、日々、その感情に振り回されている。
怒りの対処については、「深呼吸をする」など、すでにさまざまな方法が提唱されている。もちろんそれらもよいが、あくまで応急処置といった位置づけだ。本書が一線を画すのは、対処療法に終始せず「怒りの構造そのもの」にアプローチする点である。著者の堀内恭隆氏は、認知心理学、脳科学、コーチングなどを研究し、「怒らない状態」になるための独自メソッドを考案した。自分を深く見つめ、怒りを抑え込むのではなく意識を変えることで、根本的な解決を目指していく。
目指すべきゴールは、怒りに影響されず、軽やかに生きられるようになることである。「怒り」の感情をもつこと自体は、決して悪いことではない。大事なのは、それをどう乗りこなすかである。
本書の要点
・怒りとは、感情の反応にすぎない。「私が怒っている」のではなく、「私のなかで、怒りという反応が起きている」と意識を転換してみるといい。
・怒りの背景には、長年蓄積されてきた傷や抑圧してきた感情が隠れている。感情を相手にぶつける前に、自分の内面にある「本当の原因」を探すようにしよう。
・心のエネルギーが解放されるとき、「怒り」として表に出ることがある。そんなときは無理に抑え込まずに、その感情を受け入れよう。
・「心の解放ワーク」を行うと怒りがリリースされ、「本当の望み」が鮮明になる。
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