25日、米ミネソタ州で白人男性の警察官が、武器を持たない黒人男性のジョージ・フロイドさんを地面にうつ伏せにさせた上に、膝で首を押さえつけていたことで死亡。この事件を巡り、米国各地では大規模な暴動が起きました。


31日、X JAPANのYOSHIKIさんはツイッターで抗議が激化したことで「外出禁止令中のLAでさらに夜間外出禁止令が、発令された」と現状を伝えています。


■2日、米音楽業界がストライキ

2日、ジョージ・フロイドさんの事件を受けて、アメリカの音楽業界は2日(火曜日)、全面ストライキ「Blackout Tuesday(ブラックアウト・チューズデー)」を実施。

「ショーは中断しなければならない」「ショービジネスは一度立ち止まるべきだ」を意味する「# theshowmustbepaused」をスローガンに、人種差別への抗議とブラックコミュニティと再び繋がろうと呼びかけました。


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■SNSは黒い画面で溢れる

この取り組みには、ワーナー・ミュージック・グループやアップルミュージックなど、多くの企業が賛同。

また、この影響でインスタグラムなどのSNS上では、「Blackout Tuesday」、そして黒人に対する暴力や人種差別の撤廃を訴える国際社会運動「Black Lives Matter」をハッシュタグに、黒く塗りつぶされた画面を投稿。

人種差別などへの怒りや悲しみなどを表明、・賛同を示す人で溢れ、世界で広がりを見せています。


■ロス在住のYOSHIKI、ローラ

この投稿は、日本の芸能界でも広がり、ロサンゼルス在住のYOSHIKIさんはインスタで「6月2日、アメリカの音楽業界は、より良い未来を築く為に 何が出来るかを考える1日を設けます YOSHIKI」と投稿し、続けて黒く塗られた画面をアップしました。

同じくロサンゼルスに住むモデルのローラさんは「今、世界中のみんなが一つになろうとしてる。愛にあふれる未来にむかって。。」「そのためには私達一人一人が知って意識して行動に移して行かないと変えられない」と、、3枚の写真を投稿しています。


■「同じ星に生きる一人間として」

これまでも、人種差別やヘイトスピーチについて声を上げてきた、モデルの水原希子さんは「同じ星に生きる一人間として、そして地球人として、人種差別に断固反対します」と表明し、黒い画面を投稿。

また、水原さんはインスタストーリーズで、ジョージ・フロイドさんの死亡事件から抗議デモがはじまった経緯や、17世紀から今もなお続く人種差別の歴史を紹介し「アメリカでいま何が起きているのか」を共有しています。


■「I can’t breathe」

ジョージ・フロイドさんが、白人の警察官に首を脚で押さえつけられた際、何度も繰り返し言った「I can’t breathe(息ができない)」。

水原さんは、デモに参加している多くの人たちが、うつ伏せになってこの言葉を叫んでいる動画も投稿し、「人種差別について知ること」「周りの人とはなすこと」の重要性を訴えました。


そのほかにも、多くの芸能人が黒い画面を投稿しています。

出身国、性別や年齢など、色々なところに潜む差別。人種差別はアジア人にとっても大きく関わる問題です。知ることからはじめ、疑問が生まれること、調べることだけでも、なにかが変わるかもしれません。

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(文/fumumu編集部・長谷川 瞳