23年4月1日で放送終了した「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)に続き、この3月で「ブラタモリ」(NHK総合)が終了したことで、定期のレギュラー番組は残すところ「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)のみとなったタモリ(78)。“終活”に入ったタモリに対して一人気を吐いていると言われるのが、明石家さんま(68)だ。


 かつて「還暦で引退したい」と公言していたさんまは今年で芸歴50年の大御所だが、現在、「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)や「週刊さんまとマツコ」(TBS系)をはじめ、テレビの定期レギュラー番組だけで5本を抱える多忙ぶり。だが、同じ吉本興業に所属している松本人志(60)が週刊文春に報じられた性的トラブル問題で裁判中であることから、辞めるに辞められない状況だという。


「実際、さんまさんは松本さんの芸能活動休止を受けて、『まだやらなあかん! これからの吉本のためになるんやったら、ひと肌脱ぐわ』と話しているそうです。さんまさんは、若手からも慕われてますからね。引退モードはひとまず撤回といったところでしょう」(吉本興業関係者)


 同じ“お笑いBIG3”のタモリやビートたけし(77)よりも若いとはいえ、さんまも再来年には古希を迎える。


「この4月に、さんま主演のドラマシリーズ『心はロンリー気持ちは「…」』が、フジテレビ開局65周年ドラマとして20年ぶりに放送されます。

松本の活動休止の影響で特番のオファーも殺到していて、ますます忙しくなると思われます」(芸能ライター)


 さんまは1974年、高3の時に笑福亭松之助に弟子入り。ピン芸人として活動を始め、吉本興業が東京進出する前から東京で活躍している。


「80年代の漫才ブームのときも、ピン芸人なのに漫才ブームに便乗して活躍。ブームが去った後もフジの『オレたちひょうきん族』など、多数のレギュラー番組を持っていましたが、仕事量とギャラが釣り合わないと独立する動きを見せたことから、当時の幹部から『吉本の看板でいてほしい』と懇願されて思いとどまったといいます。その代わりに個人事務所を設立して、特別待遇を認めさせました」(前出・芸能ライター)



まもなく古希、気になる女性関係は…

 だが、上層部の大半がダウンタウンのマネジャー経験者であることから、吉本はダウンタウン最優先で事務所が回っていたことで、さんまと吉本は微妙な関係だと言われたこともある。


「19年に吉本芸人たちの闇営業問題が発覚した際、吉本批判をした雨上がり決死隊(のちに解散)の宮迫博之をかばって、自らの個人事務所に招き入れようとしたこともありました。

さんまは、昨年秋、自動車で当て逃げ事故を起こして2月まで謹慎していたFUJIWARAの藤本敏史を、『さんまのお笑い向上委員会』で地上波復帰させているように、後輩思いであることから、若手から中堅に至るまで多くの芸人たちから慕われています」(前出・芸能ライター)


 昨今は女性スキャンダルで足元をすくわれる芸人が少なくないが、さんまからはスキャンダラスな女性関係の噂は聞えてこない。


「さんまは東京進出で大ブレークした時に、銀座のホステスとの関係が明らかになっていますが、このホステスはさんまに散々貢がせておきながら、マスコミに情報をリーク。別れる時にかなりの手切れ金を要求したといいます。大竹しのぶと離婚後は、AV女優からハニートラップに遭っているため、君子危うきに近寄らずといったところじゃないでしょうか」(週刊誌記者)


“お笑い怪獣”はまだまだ引退させてもらえそうにない。


(本多圭/芸能ジャーナリスト)