元明石市長の泉房穂氏(60)が6日、大手芸能事務所のホリプロに所属したことを発表。自身のX(旧ツイッター)を更新し、「突然のお知らせではありますが、本日より『ホリプロ所属』となりました。

講演会などのご依頼は、こちらまで宜しくお願いいたします」と報告した。


 泉氏は、テレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」などで政治問題に鋭く切り込む発言が支持されているが、衆議院議員(1期)、明石市長(3期)務めていた首長経験者。Xでは、「ちなみに、“文化人”の枠での所属であって、“アイドル”ではありません・・・」「『言いたい事も“しがらみ”で言え無くなるのでは?』とのお尋ねですが、その逆だと思っています。言いたい事をもっと言っていくための選択です。“しがらみ”ぐらいで遠慮するような人生は過ごしてきていません。これを機に更にバージョンアップを図っていくつもりです。」などとファンの心配を払拭している。


 
 近年は報道・情報番組のコメンテーターで首長経験者が活躍。"先輩"には元大阪府知事・大阪市長で弁護士の橋下徹氏(54)、元宮崎県知事の東国原英夫氏(66)などがいるが……。


「泉氏は現職政治家にも厳しく物申し、政治評論家・田崎史郎氏との論戦も話題にあがるなど、政治不信の世の中でワイドショーを見ている主婦層などを中心に支持が強い。首長経験者は地方自治について詳しく、国会議員よりは視聴者にとって身近な存在に映ります。現職時代にスキャンダルのターゲットになったり、マスコミとやり合ったりした方も多い。その分、番組で討論の対応力も高いですし、視聴者などに叩かれても免疫がある。

クリーン過ぎるタレントを使うよりも、安心して起用できます」(テレビ制作会社関係者)


 泉氏に次いで、コメンテーターに転身の可能性があるのは4日に「リニア問題が区切りついた」として辞任の意思を表明した静岡県知事の川勝平太氏(75)だろう。SNSでも《川勝知事、某元市長のように華麗にコメンテーターに転身とか目論んでいそう》《川勝知事は本当に辞職しても元明石市長と一緒にコメンテーターとして活動するんだろうな》などの声があがる。


 実際、元新潟県知事で現衆議院議員の米山隆一氏(56)も知事を女性問題で辞任した直後、メディアに出演。公用車問題でバッシングされた元東京都知事の舛添要一氏(75)は辞職約1年後から、不定期で時事問題にあわせてコメンテーター業など務める。


「現職時代に"ヒール役"キャラだった首長の方が良くも悪くも注目されていますから、番組を盛り上げるには適任。川勝知事にもすぐオファーがかかるでしょう。

ただ、今レギュラー獲得に注目されるのは広島県安芸高田市長の石丸伸二氏でしょうね。彼はヒールとは違いますが、京大経済学部卒でメガバンク出身の41歳でキャリアにも申し分なし。河井克行元法相買収事件に伴い、市長が辞職したことに伴なう選挙に無所属で立候補しました。古い体質の市議会との対立が話題になって、市の公式YouTubeチャンネルは登録者数が自治体で日本一。300万回再生を超える動画もある人気です。全国に市長を応援するファンが増え、Xのフォロワーは30万人に届く勢い。
同市長選は今年8月にありますが、石丸氏は2期目の立候補の表明をまだしていません。国政に出てほしいという声も根強いながら、万が一、政治家を引退するなら争奪戦になるでしょう」(前出)


 ちなみに広島・安芸高田市議会の騒動を追った広島ホームテレビ制作のドキュメンタリー番組の映画版「#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版」が5月に公開されるほか、7月にはKADOKAWAから著書「吾往かん」が発売される予定。石丸氏の動向が注目されている。