24日にスタートする山下智久(39)主演の連ドラ「ブルーモーメント」(フジテレビ=水曜夜10時)は、「いろんな意味で今期の中で最も注目を集めているドラマ」(スポーツ紙芸能担当デスク)ともっぱらだ。


「そもそもフジ水曜10時のドラマ枠は存続の危機がささやかれています。

民放ドラマの主演は5年ぶりという山下さんが“救世主”となるか、はたまた……」(前出のスポーツ紙芸能担当デスク)


 2022年4月期から復活したフジ水10枠は、間宮祥太朗(30)主演の「ナンバMG5」に始まり、これまでヒット作がないどころかジリ貧状態だ。


「全話平均の視聴率はよくて5%台で、4%前後をうろうろ。前期の福田麻貴さん(3時のヒロイン)主演の『婚活1000本ノック』に至っては2%台と大惨敗です。軽く見られがちな世帯視聴率も人気の指標のひとつなわけで、鳴り物入りの山下さんでもコケたら、ドラマ枠廃止の話が加速しそうです。そんな落ち目の枠に、あえてキャリアに傷がつきかねないリスクを冒してまで出たがる人気俳優さんもいないでしょうしね」(ドラマ制作会社ディレクター)


 是が非でも結果が出てほしい……いろいろあって5年ぶりの民放ドラマ主演の山下だって、切なる思いは制作サイドと同じだろうが、もうひとつ難題がある。


「今回の『ブルーモーメント』は小沢かなさんの同名漫画が原作です。

漫画原作のドラマと言えば、芦原妃名子さんの『セクシー田中さん』の悲劇以来、テレビ業界全体がナーバスになっていますし、視聴者の見る目も厳しくなっている。『ブルーモーメント』も漫画はまだ連載途中で、ドラマでは設定を多少いじっています。もちろん原作者の了承を得てのことですが、原作ファンの思いは違う。もし不評を買って炎上したら……水10枠の存続にも影響するでしょう。山下さんの演技で原作ファンを納得させてほしい」(フジテレビ関係者)


 そして山下にとって「ブルーモーメント」が“負けられない一戦”であるもうひとつの理由が、山下と同じ“辞めジャニ”の錦戸亮(39)の存在だ。錦戸は現在、11日にスタートした同じフジの木曜10時枠、赤楚衛二(30)主演の「Re:リベンジ―欲望の果てに―」を支える“二番手”で出演中で、錦戸にとっては5年ぶりのフジ系ドラマ出演だ。


「山下さんと錦戸さん、そして赤西仁さんはジャニーズ時代に『赤西軍団』と呼ばれた夜遊び仲間でしたが、3人が2014年に東京・六本木の路上で一般人と大喧嘩という“事件”を起こして以来、ずっと山下さんと残る2人の“不仲説”がくすぶっていました。3人ともその後、事務所を退所して、今となれば関係は良好とも言われますが、ぶっちゃけ本音の部分は分からない。いずれにせよ錦戸さんにだけは負けられないし、負けたくないはずです」(前出のスポーツ紙芸能担当デスク)


 ちなみに「リベンジ」の初回視聴率は世帯6.1%、個人3.6%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)だった。


「山下さんのドラマの初回がこの数字を超えてくるかどうかが、ひとつの目安になるでしょう。欲を言えば、2022年4月期に水10枠が復活して以来の最高視聴率である7.6%をクリアしてくれれば」(前出のフジテレビ関係者)


 山下の双肩には、いろいろなものが乗っかっているようだ。