ダウンタウン・松本人志(60)へのアテンド疑惑が報じられた芸人たちが、次々に窮地に陥っている。例えば、松本の性加害疑惑報道後、早い段階でアテンド芸人として名前が挙がったクロスバー直撃・渡邊センス(40)。

渡邊は4日、渋谷クロスFM「とろサーモンの冠ラジオ枠買ってもらった。」に出演し、「メディア系は放送見送りとキャンセルになりまして」「ピースボート(船舶旅行企画)で地球1周できるくらい」のスケジュールが空いていると、現在の状態について言及した。


 同じくアテンド疑惑が報じられ、現在芸能活動休止中のスピードワゴン・小沢一敬(50)やパンクブーブー黒瀬純(48)が出演予定だった番組も続々と放送見合わせになるなど、いずれも厳しい状況が続いている。


 彼らに世間の厳しい目が向けられている理由は、どうやらアテンド疑惑だけではない。《最近のお笑い芸人は何でも先輩後輩にこだわりすぎて、なんか中高生の部活のような雰囲気しかない》《それぞれの大御所に若手が必死に擦り寄って芸能界に生き残るためにギャーギャーとテンションだけで騒いで面白さを感じない》と、ネット上で指摘されている。大御所に取り入って、仕事をもらおうとする姿勢そのものが呆れられているようだ。


 先月23日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)出演のFUJIWARAの藤本敏史(53)は、アテンド疑惑芸人ではないが“ゴマすり芸人”の一人だ。


「藤本さんは昨年10月に当て逃げ事故を起こしましたが、明石家さんまさんの温情で地上波に早期復帰を果たしました。これに、視聴者からは《番組の私物化をしている》と批判の声が上がっています。そもそも内輪感のある番組自体に面白みがないという視聴者の声もあり、徒党を組む芸人たちに対し、改めて厳しい目が向きやすくなっている印象です」(バラエティー番組制作関係者)


 何か問題を起こしても、すぐにテレビ復帰を目指そうとすること自体が、楽な道を選んでいるように見えるという視聴者もいるのだろう。


「『ひな壇芸人』という言葉が当たり前のように使われるようになったように、チームワークという名の内輪ノリで笑いを生み出せる図式になってしまったところも、芸人の自立と競争意識をそいでいる気もします。アテンド疑惑芸人に拒否反応が出ているのも同じような理由からだと思います。一方、ユーチューブで松本さんに苦言を呈した動画をアップしたオリエンタルラジオの中田敦彦さんや、今年元旦放送の日テレ系『フットンダ王決定戦2024』で小沢さんのアテンド疑惑をネタにした霜降り明星の粗品さんらは、確かに炎上しがちな面もありますが、先輩に噛みついてでも自分の笑いを貫きたいというプライドは感じられます」(同)


 先輩芸人に可愛がってもらって仕事を得る方法は、メリットよりもデメリットの方が大きくなりつつあるのかもしれない。