【次世代バラエティー女王はキミだ!】#6


 バラエティーで活躍する女性タレントには、アイドル出身(指原莉乃朝日奈央渋谷凪咲村重杏奈)、ギャル&インフルエンサー枠(藤田ニコルみちょぱ、山之内すず、なえなの)、元局アナ枠(田中みな実神田愛花鷲見玲奈、森香澄)のほかに、最近は「きれいな30代の大人の女性」枠がある気がする。


 このカテゴリーでは関根麻里(39)、市川紗椰(37)、近藤千尋(34)らが活躍中。

予備軍として、プロフィギュアスケーターの村上佳菜子(29)が挙げられる。


 そして、同枠の新星として急浮上しているのが2月に30歳の誕生日を迎えたばかりのプロ雀士&モデルの岡田紗佳だ。


 1994年2月19日生まれ、東京都出身。日本人の父と中国人の母の間に生まれ、小学生から中学生まで上海で暮らし、本場中国の麻雀(中国麻雀)を体験したことがきっかけとなって2017年に女流プロ雀士デビュー。19年にプロ麻雀リーグ「Mリーグ」のドラフトで指名されて参戦中。


■「non-noモデルオーディション」でグランプリ


 芸能活動はプロ雀士になるよりもひと足早く、11年に「non-noモデルオーディション」でグランプリに選ばれ、18年まで専属モデルを務めた。

並行して雑誌グラビアでも活躍して、抜群のプロポーションは「役満ボディー」と呼ばれている。


 今までも、たまにバラエティー番組に出ていたが、23年1月に「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で“プロ雀士・Mリーグ芸人”というテーマで放送した回にゲスト出演したほか、「アッコにおまかせ!」(TBS系)、「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)などの人気番組に相次いでゲスト出演するようになり、ここに来て本格ブレークの様相。


 彼女がバラエティーによく出るようになったのは、麻雀が頭脳スポーツとして人気再燃しているから……ということでもなさそうな気がする。


 むしろ、岡田紗佳のビジュアルの魅力とトーク力の高さに、遅ればせながらテレビ関係者と世間が気がついたということではないだろうか。


 彼女は「池上彰のニュースそうだったのか!!」(テレ朝系)にも、たびたびパネリストとしてゲスト出演している。北京語と上海語の両方が堪能で日中問題について語ることができる女性タレントとしても、今後さらに貴重な存在になりそうだ。


 同じ30代の関根麻里、近藤千尋が、それぞれ「関根勤の娘」「ジャンポケ太田の妻」という肩書抜きでもバラエティーに欠かせない存在になったのと同じように、岡田紗佳も「麻雀」の枕ことばがなくてもバラエティーで存在感を示すことができる好素材だ。


(高倉文紀/美少女・女優評論家)