過去に例を見ないほどの芸能人の退社、移籍、独立が相次いでいる。黒木華(34)、多部未華子(35)、佐々木蔵之介(56)……中でも今、芸能関係者が熱い視線を送っているのは吉岡里帆(31)だ。

移籍数カ月前には自身のインスタグラムに「最近色んなことが起きすぎて眠れません。こういう寝れない日ってどうされてますか?」と投稿。ファンの間では彼女のメンタルを心配する声も囁かれていた。


「吉岡が特に注目される理由は、黒木や多部がスキルアップや環境改善を目的とした退社、独立であるのに対して、所属事務所の"芸能関係業務の休業"が理由だからです。本人も『あまりに突然で、正直戸惑いと不安と喪失感でいっぱい』とSNSに記したように、彼女にとっては寝耳に水だったのでしょう、ファンからは同情と激励の声が集まっています」(芸能関係者)


 そんな吉岡が移籍先として選んだのが、有村架純(31)や戸田恵梨香(35)らトップクラスの女優たちを数多く抱える大手芸能プロダクション『フラーム』だ。同プロダクションといえば、昨年は広末涼子(43)の"W不倫"が日本国中を騒がせたことが記憶に新しいが(広末は今年2月退社)、はたして吉岡は以前と同じように輝きを保つことができるのだろうか。


■吉岡は女優として大きく飛躍する可能性大


「移籍の最大のメリットは、同事務所がNHKドラマのキャスティングに強く食い込んでいることでしょうね。例えば有村は2013年前期の朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で話題になり、2017年上半期の『ひよっこ』でヒロイン、昨年の大河ドラマ『どうする家康』では松本潤(40)演じる徳川家康の正室を演じています。また戸田も2019年後期の朝ドラ『スカーレット』でヒロインを務めています。好感度が高くCMには引っ張りだこですが、代表作や大作ドラマ出演には恵まれなかった吉岡にとって、この移籍は"女優・吉岡里帆"としてグレードアップが望める大きなチャンスになるのでは……というのが、芸能関係者の共通見識です」(芸能プロダクション関係者)


 しかし、この移籍をそんな好意的な意見とは真逆の、"落とし穴"として心配する別の関係者もいる。


「フラームの営業担当者は大忙しで嬉しい悲鳴を上げているでしょうが、このことで影響を受けそうなのが既存の同年代の女優陣でしょう。例えば松本穂香(27)や、今の大河『光る君へ』で注目されている野村麻純(33)のキャスティングに吉岡が割って入ったとしたら、事務所内に見えない軋轢……不協和音が生まれる可能性がなきにしもあらずです。

有村でさえ無関係でいられるかどうか……」(別の芸能プロ関係者)


 この関係者の心配は、はたして杞憂で終わるのか、それとも吉岡が移籍したことで既存の女優陣たちから一斉に反発の声が挙がるのか。


「人生は本当に旅ですね~中略~荒波も晴れ模様も航海していこうと思います」――これは吉岡の投稿の言葉だが、大きく帆を広げた船が難破、座礁しないことを祈るばかりだ。


(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)