《15年やったんで、もういいだろって感じで。今日で個人アカウント閉じますね…中略…特に何か出来事があったわけではなく、積み重ねで「もういいかな」ってなっただけです》
4月13日、人気2人組グループの「いきものがかり」のギター・水野良樹(42)がXの個人アカウント閉鎖を宣言。
「いきものがかり」といえば、2008年から19年までで11回『NHK紅白歌合戦』に出場。人気アニメやCMソングのタイアップなども多い人気アーティストだ。
「09年にはNHK全国学校音楽コンクール中学生の部課題曲に『YELL』が選ばれ、10年度上半期のNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌『ありがとう』に決まるなど、"NHK御用達"と呼ばれるほど多数の起用があって、世代を問わずに親しまれてきました。21年には元メンバー・山下穂尊(42)が脱退しましたが、水野とボーカルの吉岡聖恵(41)の2人体制になった後も23年には映画『銀河鉄道の父』の主題歌、24年には放送20周年を迎えた人気アニメ『プリキュアシリーズ』の楽曲が書き下ろしで製作するなど第一線で活躍を続けています」
■「ツアーのチケットの売れ行きがヤバくて」と発信
昨年11月にはグループ結成25周年を迎えたが、順調とは言えないようで……。水野はXを閉鎖するタイミングについてこうも呟いている。
《まぁ、しいていえばアルバムのリリース直前で、「コイスルオトメ」や「気まぐれロマンティック」が新たに聴いてもらえだした良い時期で、さらにはツアーのチケットの売れ行きがヤバくて頑張らなきゃいけないこのタイミングでってのが、われながら間が悪すぎるだろうと思いますけれど。自分の不器用さ加減に情けなくなります。(考えうるなかで最悪のタイミングじゃない?)》
しれっとツアーの売れ行きが芳しくないことを告白。ファンを心配させているのだ。
「いきものがかり」は、今年6月から全国4都市でツアー『いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2025 ~ASOBI~』を開催する。
今月8日には、ミュージシャンの三浦大知(37)が自身のSNSで、4月末から始まるアリーナ4公演(全席指定11000円)について《全公演チケット半分余っています まだまだ取れます》と発信し、世間を驚かせたばかりだ。
知名度や実力がある現役アーティストでもツアーとなるとチケットを捌くことが厳しいことが伺えるが、その現状は?
「音楽はCDからダウンロード販売、そして現在はSpotifyやAmazon Music、YouTubeのようなインターネットを通して音楽が聴けるストリーミングの時代になって、今やアーティストの稼ぎはライブやグッズ販売がメインになっています。そのため、ライブに来てくれるコアなファンの獲得が生命線になります。テレビ番組や人気アニメとタイアップして認知度が上がったとしても、ファン獲得やライブ集客とは別。たとえば『いきものがかり』の場合、『プリキュア』など近年は人気アニメとのタイアップが多い印象で、《商業に走っているのでは?》と一部苦言を呈すファンはいますね。アニメファンは多少『CD』を買ってくれることはあってもアーティストには興味がない。ライブには足を運びませんから……」(音楽業界関係者)
また、三浦のようにフェスやライブを積極的に開催するタイプに直面するのがコスト面の課題だ。
「三浦さんのパフォーマンスは、ファンならずとも『一度は見たい』という声は少なくない。ただ、1万円超のチケット代は安いものではなくリピート需要は少ない。しかも地方公演までとなれば交通・宿泊費もかかります。インバウンドでホテルも取れないし高騰していますから。
良い曲を歌うから…では客は集まらない。厳しい世界だ。
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STARTO社でも事情は厳しいようだ。関連記事【こちらも読む】木村拓哉3rdアルバム値上げで見えた苦しい懐事情…性加害問題で収入が半分程度に激減…では、キムタクでも売り上げが立たない音楽界の苦境について伝えている。