桜井ユキ(38=写真)が注目を集めている。4月1日にスタートしたNHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」(火曜夜10時)で主演を務めているが、NHKプラスにおける同時、または見逃し配信での初回の視聴数が《過去最多を記録した》と報じられたからだ。

大河ドラマ、朝ドラは除くという条件付きながら、これまでのトップは山下智久(40)主演の「正直不動産」(2024年)。注目度の高さがうかがえる。


 映画やドラマのレビューサイトFilmarksでの評価も5点満点で4.0(4月16日現在)。「正直不動産」の3.9を超えている。


 ネタバレになるが、初回放送は《一生付き合う病気になった麦巻さとこ(桜井)は、週4日のパートで何とか一人生きていこうとする。マンションを買う夢もあきらめて、見つけたのは築45年、家賃5万円の団地。隣には90歳になる大家さん(加賀まりこ)が。病気になってから人付き合いを躊躇するさとこは、気が重い。だが、大家さん宅の居候で、謎多き司くん(宮沢氷魚)の作った暖かいスープに救われる。薬膳を生活に取り入れているという二人に興味を持つさとこは、団地暮らしを決心するが…》(公式サイトから)というお話だった。


 レビューを見ても、《地味でナチュラルな役柄ながら、彼女の繊細な演技が本当に素晴らしく、さとこの内面の葛藤や静かな強さを丁寧に表現しています》《原作から乖離したら嫌だなと不安だったが、今のところ原作の世界観を大事にしてくれているように思う》などなど、おおむね好評だ。


「水凪トリさんの原作漫画ファンの支持もあるでしょうし、加賀さん、宮沢さんとの掛け合いも絶妙ですが、桜井さんの“意外性”もウケているのでは。

かつての桜井さんといえば、クールビューティーで芯の強い女性というイメージが強くて、ここ数年は“オタク役”をやったりと幅も広がっていましたが、今回の悩める、迷える30代女性という“フツー”の役柄は、一般の視聴者には意外に映ったようです。もちろん桜井さんに高い演技力があるからこそなんですが、劇中では弱い、もろい一面を見せるところに“ギャップ萌え”しているファンも増えていると聞きますね」(テレビ誌ライター)


■結婚をきっかけに、人間的な“深み”が


 ドラマでは独身という設定だが、プライベートでは2022年に俳優の黒羽麻璃央(31)と結婚。4月8日付のマイナビニュースのインタビューでは、「一緒に作って食べるという時間を大切にしています」「1人のときはずっと仕事モードだったり、ずっとスイッチが入った状態でしたが、今は家に帰ったら、オンオフをなんとなく自然に作れるようになりました」などと明かしていた。


「桜井さんは性格的に内にこもるタイプだったのが、役者になったことで“自分の殻”を破れたそうです。さらに2021年の配信ドラマで共演し、交際8カ月でゴールインした黒羽さんとの結婚生活で、より自然体でいられるようになった。いい意味で肩の力が抜けて、妙な力みも取れて、それがちょうど今の役柄ともシンクロしている。クールビューティーというだけではない、人間的な“深み”を感じるようになりましたよね。等身大の演技、それも視聴者に支持されている要素のひとつだと思います」(女性誌編集者)


 結婚もプラスに作用していることは間違いなさそうだ。


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