中居正広氏(52)の女性トラブルが火種となった問題で、フジテレビは重大局面を迎えている。


《40年に亘る日枝氏の長期政権が終焉を迎え、FMHおよびフジテレビは生まれ変わるチャンスを得ました。

今後は、これまでの体制で生じた課題の解消と、フジテレビの放送・メディア事業の発展を実現するための取り組みが求められています》


 16日、大株主である米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツが、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)に発送したのが、6月開催予定の定期株主総会において株主提案権を行使する書面だ。ダルトン側の株主提案書では、新たな取締役にSBIホールディングスの北尾吉孝会長、STARTO ENTERTAINMENTの福田淳代表取締役CEOほか、12名の選任を提案。提案理由の中で強調されているのが日枝久氏体制の一掃だ。


 長きにわたるフジの“日枝支配”は終焉を迎えるが、ダルトン側は、FMHおよびフジテレビが3月27日に発表した新経営体制について次のように痛烈に批判している。
 
《相変わらず親会社である当社と子会社であるフジテレビに同じ取締役が名を連ね、かつ、日枝体制の残滓である金光氏、清水氏、茂木氏、島谷氏、齋藤氏が経営の中枢に残るという、何も変わらないというメッセージを公表してしまいました。正直理解に苦しみます》


 “日枝体制の残滓”として名指しされているのが金光修現FMH代表取締役社長、清水賢治現FMH専務取締役兼フジテレビ代表取締役社長。両名には新たな疑惑がささやかれているというのだ。


「真偽は不明ですが、金光氏、清水氏の過去のハラスメントを指摘する怪文書がFMH株を保有するダルトンやレオス・キャピタルワークといったファンドのほか、マスコミ各社に送られています。これらは今回の第三者委員会の調査報告書になかった話ですが、金光氏の疑惑に関しては2018年に一部週刊誌で報じられています。ファンドから突き上げをくらっている中、この件を無視することはできないでしょう」(芸能ライター)


■SBI北尾氏がプッシュする清水氏も残留危うし?


 だが、清水氏の残留をプッシュしているのが新取締役候補の北尾氏だ。17日、都内で会見した北尾氏は、清水氏について次のように語っている。


《全部排除という考え方は私は取っていない。

情報収集した中では清水さんは残しておいた方がいいと思っています。清水さんを中心にダルトンさん、私も入るなら入って最終的な会社側による選任をなすべきだと思っています》


《僕も一度お会いしただけで、いろんな方からの清水評を聞きました。誰かは残すべきと最初から思ってきたことで、アニメをやっていたこともあって昔のカラーの薄い方。はっきり自分の信念や意見、哲学をお持ちの方だと思います》


 日枝体制の残滓と指摘された金光氏、清水氏以下、経営陣の総入れ替えは果たして実現するのか。


(本多圭/芸能ジャーナリスト)


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 フジの黄金期を支えた「とんねるず」石橋貴明だけでなく相方の木梨憲武にもハラスメント疑惑が。●関連記事【もっと読む】『「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露』、【さらに読む】『石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ』…で報じている。


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