安達祐実(43)、相武紗季(39)、磯山さやか(41)がトリプル主演の連ドラ「夫よ、死んでくれないか」(テレビ東京系=月曜夜11時6分)の人気が上昇している。放送前には“過激”なタイトルが物議を醸し、《タイトルだけで見る気が失せる》などと散々な叩かれようだったが、タイトル変更はないまま、4月7日から放送がスタートした。


 映画やドラマのレビューサイトFilmarksでの評価は5点満点で2.7(5月1日現在)と低いが、「これは問題になったタイトルだけで低い点数をつけたレビュワーが大勢いたせいで、平均値が下がってしまった部分もあります」と、テレビ誌ライターがこう続ける。


「放送が進むにつれ、3.5以上の高評価をつける人も出てきている。離脱をほのめかす批判的なレビュワーもいますが、それはちょっともったいない。なんせ3人のヒロインの夫たちの演技が第2話以降、いい感じにスパークしている。特に高橋光臣さんが光ってます」


 その高橋光臣(43=写真)が演じるのは、璃子(相武)の夫・弘毅。璃子を愛するあまり、その行動のすべてを把握しないと気が済まない“束縛夫”だ。自分の思い通りでないと感じたときには「ウォォォォォ」と雄たけびを上げたり、物を壊したり、自分の頭を壁に何度も打ちつけて額に血がにじんだり……「夫よ、死んでくれないか」なんて良からぬ思いがよぎったとしても不思議じゃないほど常軌を逸した振る舞いだらけである。


 ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は、「あの役を高橋さんでキャスティングした制作サイドのセンスが素晴らしいですよね。高橋さんといえば、これまで演じた役から《真面目》で《爽やか》で《一本気》な男性というイメージが強い。ところが今回演じている弘毅は、結婚前こそ爽やかな男性だったものの、結婚後は過度な愛情が狂気に豹変。これまでの高橋さんのイメージとは正反対です」と話す。



塚本高史が演じる“モラハラ夫”も気になる

 高橋の俳優デビューは2005年。

バイプレーヤーとして23年は8本、24年は4本、今年もすでに4本のドラマに出演している。役柄はさまざまとはいえ、確かにイメージは、TBS系日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」(2019年)で演じた社会人ラグビー部のキャプテンみたいな《爽やかでスタイルのいい濃いめのイケメン》だろう。前出の山下真夏氏がこう続ける。


「『夫よ――』での高橋さんの演技は初回から目を引くものがありましたが、回を重ねるごとにいい意味で度を越えてきている。1992年放送の名作ドラマ『ずっとあなたが好きだった』(TBS系)で佐野史郎さんが演じた伝説の“冬彦さん”をほうふつとさせるほど見応えがあります。演技には定評がある高橋さんの弘毅が、今後どこまで“冬彦さん化”していくのか。それとも越えていくのか。ゾワゾワしながら見届けたいと思います」


 TVerのお気に入り登録数もグイグイ伸びており、5月1日現在で67.3万。深夜ドラマの中では断トツで、GP帯を含めた春ドラマ全体を見ても、3位の阿部寛(60)主演「キャスター」(TBS系=83.5万)に次ぐという異常な人気ぶりだ。


「これから先は、塚本高史さん演じる“モラハラ夫”の哲也の出方も気になります。第1話のひどいモラハラぶりと、他人を小ばかにする表情は見ているだけで腹立たしかったですが、それも塚本さんの演技力のなせるワザ。3人のヒロインたちがどう困難を乗り越えていくのか、最後まで見る価値はあると思いますよ」(スポーツ紙芸能デスク)


「夫よ、死んでくれないか」はまだ第3話が終わったばかり。

今からでも追いつけそうだ。


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