『ウマ娘 プリティーダービー』のサイレンススズカ役などで知られる声優の高野麻里佳(31)の所属事務所が30日、公式Xを更新。高野の「生命・身体に危害を加えるという、極めて悪質な脅迫メールが送付される事案が発生しました」と報告した。

事務所は、警察署に被害届を提出、脅迫メールのログデータの捜査を依頼したという。


 高野の事務所は、直近のイベントの延期や開催辞退を決めたが、ファンからは《声優相手なら、タレントの大手事務所と違って何をしても大事にならないと思っているのか?》《声優への脅迫はたまに聞きますが何をしたいのか分かりません》など、怒りの声が相次いでいる。


■過去にも事件化したケースが続々


 実際、声優を狙った脅迫やストーカー事件などは珍しくない。


 昨年2月15日には、人気アニメ「HUGっと!プリキュア」などで知られる声優の小倉唯(29)が公式Xで、つきまといや迷惑行為をするファンに対し「今後一切のイベント参加権を剥奪いたします。また、警察との連携により、来場が確認された場合は即座に通報させていただきます」と警告。また、23年6月には声優の河瀬詩がストーカー被害で、活動休止に追い込まれている。


「18年には、アニメ『けいおん!』などの人気声優で歌手・竹達彩奈(35)の熱心なファンが脅迫で逮捕され、仕事先など関係各所に20万通を超えるの嫌がらせメールを送っていたことが分かっています。20年6月には、アニメ『けものフレンズ2』のなどの声優・石川由依(35)を脅迫した人物が逮捕されました。声優を狙った脅迫やストーカーなどの迷惑行為は、俳優ほど公になる機会がないですが、珍しいことではありません」(週刊誌記者)


 最近は、俳優業やバラエティ番組に出る声優も増えてきたが、まだまだ一般知名度は低い。にも関わらず、声優をターゲットにしたトラブルは絶えないが……。専門家によればストーカー行為を働きやすい対象だという。


「芸能人でも俳優と違って、声優は基本的には表舞台に出てこないので“見えない存在”。

日常や人となりを知る機会が少ない分、彼女(彼)への理想が高まります。ストーカー気質の人にとっては、表に出ていない個人情報を集める欲も掻き立てますし、その分“推し”としての独占欲も強くなるでしょう。また、アニメや漫画のキャラクターは、生身のアイドルとは異なってファンを裏切るような浮気や不倫などのスキャンダルも起こしません。だからこそ、演じる声優のプライベートの言動で気に入らないことがあれば、攻撃に転嫁しやすい側面もあります」(明大講師・関修氏)


 犯人が捕まることを祈るばかりだ。


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