東京ディズニーリゾート(TDR)の夏のスペシャルイベント「サマー・クールオフ at Tokyo Disney Resort」において、人気男性3人組バンド「Mrs.GREEN APPLE」とコラボすることが4月23日に発表された。
ミセスは2023年、24年と「日本レコード大賞」を2年連続受賞し、数々のタイアップを獲得。
そんな国民的バンドになったミセスに白羽の矢を立てたTDRだが、TDRのアトラクションで日本人アーティストの楽曲が流れるのは"初"の快挙となる。
ミセスはテーマソングを担当するだけでなく、TDRでコラボグッズも発売予定で、またディズニーランドのアトラクション「ベイマックスのハッピーライド」は、通常のオリジナルソング6曲に加え、ミセスによる楽曲が、ランダムで流れるスペシャルバージョンになるという推し具合だ。
今回の異例のコラボに対し、ディズニーファンだけでなく、ミセスファンからも《ミセスは好きだけど、コラボはやっぱり違う…》という声が上がり、ミセスファンの中でもコラボ賛成派と反対派で対立し、賛否が分かれている。
■「ライラック」「familie」などタイアップ曲が続々
「ディズニーファンからのミセスコラボへの否定的な理由としては、ディズニーの世界観と合わず純粋に楽しめないということや、過激なミセスファンがディズニーに訪れ、マナーを守らないのでは……という懸念などが、実際の意見としてネット上で挙げられています。ですが、ディズニーファン以外からも否定的な意見が多かったのは、根本的にミセスがいろいろなところに起用されすぎて食傷気味であるという、積もり積もったものが爆発した形であることが可能性として考えられます」(芸能ライター)
昨年リリースの楽曲だけでも、映画「サイレントラブ」「ディア・ファミリー」「聖☆おにいさん THE MOVIE」の主題歌や、アニメ「忘却バッテリー」(テレビ東京系)オープニングテーマで、Billboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数5億回を突破した「ライラック」、Honda「FREED」CM曲の「familie」など、あらゆる曲にタイアップがついている。
リリースした楽曲が立て続けにヒットし、いたるところで耳に入るのは、もちろんミセスの実力なのだろうが、皮肉にもそういった現象が、《ミセス別に嫌いじゃないのにお腹いっぱい》《ミセスは街中で流れすぎてて流石に飽きた》というリスナーの食傷感を、加速させている側面もあるようだ。
「音楽活動だけでなく、ボーカルの大森元貴さんは4月25日公開の映画『#真相をお話しします』に映画初主演し、現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の出演も決定しています。とりあえずミセスを起用すれば、若い世代を引っ張れるという、業界全体のミセス人気に頼りすぎ感も否めません。またディズニーコラボに対し、ミセスファンからも否定的な声が上がっているのは、日常の中でよく聞くミセスの曲が、夢の国で流れてしまうこと。ディズニーファンが日常に引き戻され、その責任の矛先がミセスへ向くのでは、という懸念もミセスファンにはあるようです」(音楽業界関係者)
人気が出過ぎた国民的バンドのミセスとディズニーのコラボは功を奏すのか。
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昨年はMV「コロンブス」で炎上も経験したミセスだが、バンドというもの自体、そもそもが“可燃性”の高い存在でもある。