農民に年貢を納めさせる江戸時代の殿様か!
「(コメを)買ったことはありません。支援者の方々がたくさんくださるので、売るほどあります」と妄言を吐いた江藤拓農相(64)のことだ。
江藤氏が農相を担うのは2度目だが、「戻ってくると決まり、省内はゲンナリでした」と言うのは農水省関係者。こう続ける。
「とにかく怒鳴る。当たり散らす。官邸からの指示にも、職員に『このバカヤロー』と八つ当たり。幹部らともうまくコミュニケーションが取れていない。みな怒鳴られてばかりでヤル気をなくしています」
農水省の幹部とまともにコミュニケーションできないんじゃ、仕事は停滞する。コメ価格が下がらないわけだ。
江藤氏は衆院宮崎2区選出の当選8回。父の隆美は運輸大臣や総務庁長官を務めた大物議員で、つまり世襲の2世だ。
「オラオラ系で言い方がキツく、融通が利かない。オレがオレがのタイプです。農水政策通としてのプライドが高く、2年ほど前には、党の総合農林政策調査会長のポストをめぐり、森山さん(現・幹事長)と張り合ったこともある。会長に森山さんが内定していたのに、『オレの方がふさわしい』と大騒ぎしたんです。森山さんは激怒したものの、あまりに江藤さんがうるさいので、最後は呆れ果てて会長を譲った」(自民党関係者)
起こるべくして起きた舌禍事件である。コメ価格は再び最高値を更新してしまった。勘違い“年貢大臣”の下では、国民は救われない。
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