旧ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子元社長(58)がその半生を語ったインタビュー本が7月発売され、「STARTO ENTERTAINМENT」福田淳社長(59)が今月末で退任、活動終了を決めた嵐・二宮和也(42)が初めての著作本発売と、事務所に関わる人物の動きが慌ただしくなっている。


 2023年9月に公となった、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題の余波は、約2年が経つ今も完全決着はしていない。

にもかかわらず藤島氏が出版に踏み切る書籍の中で、藤島氏の一人娘が、2年前に迎えた慶応大学法学部の入学式に、嵐・櫻井翔(43)を付き添わせてというくだりが出てくる。筆者は、著名人子弟の入学式をたくさん取材してきたが、芸能プロダクション経営者の子供の学校行事に、所属タレントが付き添うなんて話は初めて耳にした。事務所の規模や子供の年齢にもよるが、子守はせいぜい高校生くらいまで、付き合うのも事務所のチーフ・マネジャーまでだろう。


 藤島氏は「性加害騒動の渦中で、入学式に参加できる状態ではなかった」と説明したそうだが、そもそもファンクラブの会員数が300万人を超える人気アイドルグループのメンバーに娘をエスコートさせるという発想が、一般には理解しがたい。かえって危険で非常識な感じがするし、一方で藤島氏の絶対的とも言える、尋常ではないほどの櫻井への信頼感が伝わってくる。


 藤島氏は著書で「STARTO社とは一切関係がない」「何か疑われるのも嫌なので関わらないようにしている」とも説明しているという。ただ実名を挙げるのは避けているものの、タレントを「いつか遠くから支えるようにはしたい」とも話していることを考えれば、"その時"が来たら間違いなくスタッフのトップにいるのは櫻井ということになるだろう。



吉永小百合を巻き込んだ二宮夫妻の結婚披露宴招待状の回収騒動

 藤島氏は昨年、timeleszの横浜アリーナ公演でバインダーを手に熱心にメモをとったり、Travis Japanのロサンゼルス公演で、STARTO社の福田社長と関係者に挨拶回りする様子が一部で報じられた。タレントのマネジメントの最前線にすでに復帰していかのような伝えられ方だった。


「藤島氏がもし本格復帰するとなれば、やはり自分の息がかかった人物か、一人娘をSTARTO社の代表にするということなのでしょうか。新たに会社を立ち上げるのか、詳細は定かではありませんが、トップかお目付け役に櫻井を据えて、一緒に仕事をしたいという意思が感じられました。藤島氏が櫻井を相当信頼しているのは間違いないはずです」(芸能プロ関係者)


 一方、二宮が自身の誕生日に出版した「独断と偏見」、そして藤島氏の著書を読み解いていくと、藤島氏が「近年少し距離があります…」と説明するように、二宮との5年前の遺恨がほとんど修復されていないことが分かる。


 二宮は2019年11月に電撃結婚を発表したが、直前まで夫婦となる2人を追っていた筆者は、一切変装も無く、スーパーや映画館に出かけるアイドルらしからぬ二宮の振る舞いを見て、結婚をなかなか許そうとしない事務所への強い反発を感じた。


 そして結婚発表から約1カ月後には、事務所には知らせず、5つ星高級ホテルで結婚式と披露宴を秘密裏に計画し、吉永小百合(80)らに招待状まで送っていたことが発覚。すったもんだの回収騒動まで起こした。そして二宮の結婚に、最後まで反対していた"黒幕"は藤島氏だとされている。


 ファンクラブの動画で、二宮の誕生日に嵐の5人が「カイト」を熱唱したことも、藤島氏からの呪縛から逃れたからこそ実現できたことなのかもしれない。活動休止から活動終了までのゴタゴタは、藤島氏と二宮の軋轢も一因だったと考えるのが妥当だろう。


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 ジャニーズ問題について、ここにきて大きな動きがあった。関連記事【もっと読む】嵐・二宮和也が喜多川氏を呼び捨てに…“ビジネス書”出版は「ジャニーズとの決別」の証し…では、二宮和也の心境の変化について推察している。


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