1970年代の伝説的なSF特撮ヒーロー番組「超人バロム・1(ワン)」やNHKの少年ドラマシリーズ「なぞの転校生」で主演し、今も特撮ファンにカルト的な人気の俳優・高野浩幸(64)。今は総合エンターテインメント「怪獣プロレス」で怪獣大使オグマなる怪獣調教師役を務めている高野さんに話を聞いた。


 ──「怪獣プロレス」とは耳慣れない言葉ですが?


「ミュージシャンでもあるプロレスラーの雷神矢口(矢口壹琅)が2023年に旗揚げした団体で、怪獣や宇宙人、UMA(未確認生物)などがプロレスをする、エンターテインメント性の高いイベントなんです。私も怪獣のキャラクターデザインを担当する造形作家の赤松和光さんを介して矢口さんと出会い、意気投合し、旗揚げから参加しています」


 ──高野さんもプロレスを?


「私は広島の山奥に生息するという謎の珍獣・ヒバゴンを操る男。いってみれば怪獣使いです」



「電撃爆破」に今から戦々恐々です

 ──「仮面ライダー2号」の佐々木剛さんや1970~80年代にかけてスプーン曲げで一世を風靡した超能力少年・清田益章さんも「エスパー清田」として参戦していますね。


「50~60代の方にとっては懐かしい顔ぶれでしょう。怪獣をデザインした造形作家の赤松和光さんはウルトラマンの生みの親・成田亨の弟子に当たる方です。私は『ウルトラマン』『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンタイガ』と、昭和・平成・令和の時代の『ウルトラ』に出演した唯一の俳優なので、感慨深いものがあります」


 ──見どころは?


「怪獣の着ぐるみに入っているのは本物のプロレスラーですから格闘はガチで迫力たっぷりです。今回(7月6日、横浜市・鶴見爆破アリーナ)、矢口さんは盟友の大仁田厚ばりの『電撃爆破』に挑戦するとのことで、いったいどうなるのか今から戦々恐々ですね(笑)」


 (聞き手=山田勝仁)


編集部おすすめ