《柿沼さん》と聞いてピンと来た人は、この番組を見ているはず。日本テレビ系のバラエティー「一茂×かまいたち ゲンバ」(日曜朝10時25分)の人気がジワジワと上がってきている。


 タイトルから分かるように、タレントの長嶋一茂(59=写真)と、お笑いコンビ「かまいたち」の山内健司(44)&濱家隆一(41)がMCを務める《ニッポンの意外と知られていない…けどキニナルゲンバで忖度ナシに意見をぶつけ合う新感覚リポートバラエティ》(公式サイトから)だ。ナレーションはヒロコヒー(35)である。


「失礼ながら、これまではそんなに一茂さんの面白さに気がつかずで……」と芸能ライターのエリザベス松本氏がこう続ける。


「それが『ゲンバ』を見て一転、天然ボケ具合がめちゃくちゃ面白い人なんだと認識を改めました。でも、一茂さんの天然ボケっぷりの魅力が全面に出て、視聴者の興味をそそる仕上がりになっているのは、やはりかまいたちのおふたりの存在と腕があるからこそかと」


 2024年6月に「ゲンバ」のパイロット版として放送されたのが、「一茂vsかまいたち 真実は一つじゃない」。その後、「一茂×かまいたち ゲンバ」として、その年の12月から毎週日曜のレギュラー放送となった。また、今年4月と6月には夜9時からのGP帯で2度の2時間スペシャルも放送されている。


「特番が組まれているというのは、それだけ『ゲンバ』が好評だから。しかも特番のうち、一度は京都、二度目は一茂さんのみですがハワイロケと、東京を飛び出している。番組予算が厳しいこのご時世で、なかなかの高待遇です。局側の期待の高さがうかがえる。ハワイ通の一茂さんが、かまいたちにハワイを案内するのが目標だそうですが、この調子なら、スケジュールさえ合えば実現しそうじゃないですか」(在京キー局プロデューサー)



なぜか一茂が可愛らしく見えてくる不思議

 前出のエリザベス松本氏は「『ゲンバ』を見ているとなぜか一茂さんが可愛らしく、また一茂さんと山内さんに振り回される濵家さんが愛しくなってくるんです。

それぞれが単体で出演する番組ではそんな感情にならないのですが、“一茂×かまいたち”の相性が抜群なんでしょうね」と話す。


 もっとも、テレビの無料動画配信サービス「TVer」のお気に入り登録数は、たったの8万台(7月3日現在)。一茂が出演する「ザワつく!金曜日」(テレビ朝日系)が20万超えだから、まだまだ“圏外”の状態なのだが、「6月からの1カ月間で登録数の伸び率が約20%と、他のバラエティーではなかなか見られない急増ぶり。大化けする可能性大です」(スポーツ紙芸能デスク)。


 ネット上でも《ゲンバ、好きなんだよな》《日曜日のお楽しみ》なんて好意的な書き込みがどんどん増えてきている。


「一茂さんは番組内で、かつての“落書き事件”や、6000万円を投資した会員制バーをわずか1年で閉店したことなども自虐ネタにしている。まったくヒットしなかった一茂さん製作総指揮、主演の映画『ポストマン』についてもかまいたちにイジられまくって、《この人、NGなしなの?》と驚きながら見ています。父親である巨人の長嶋茂雄・終身名誉監督が6月3日に亡くなった時はどうなることかと心配もしましたが、『ゲンバ』でのはっちゃけぶりなら、一茂さんの好感度も上がっちゃいそうですね」(広告代理店関係者)


 一茂の長年のマネジャーである《柿沼さん》など、番組から新たな人気キャラも生まれている「ゲンバ」。今の勢いなら、GP帯進出も視野に入ってきそうだ。


  ◇  ◇  ◇


 一茂の「落書き事件」について知りたいアナタは、下の■関連記事【もっと読む】をどうぞ!


編集部おすすめ