動画配信サービスのNetflixの売上高と利益が予想を上回り上方修正した。17日の発表によると2025年4-6月期売上高は111億ドル(約1兆6500億円)となり、前年対比で16%増収、純利益は46%増の31億2541万ドル。

株価は1年でほぼ2倍に上昇。「イカゲーム」続編のシーズン3や為替も追い風となり、営業利益率の見通しも29.5%に引き上げられ、純利益は初の100億ドル超えになるという。


「動画配信」はコロナ禍に急成長し、クオリティーの高いコンテンツが充実。しかし市場は成熟しきった感があるが、なぜ今好調なのか。映画批評家の前田有一氏がこう言う。


「『イカゲーム』の第1弾が大ヒットした理由は、内容がデスゲーム初心者向け作品だったから。『カイジ』『人狼ゲーム』『バトルロワイヤル』など生き残りをかけた作品は”デスゲーム”というジャンルで、日本はアニメでデスゲームを知らしめたパイオニア。ところが、日本は歴史がある分、作品が増え、変化球が求められるようになり、シリーズを通して見ていないと理解できない“上級者向け”作品になってしまった。『今際の国のアリス』なんかも、内容が濃く、登場人物同士のドラマも繊細。それに比べ『イカゲーム』は子供時代にやったことのあるゲームがベース、物語もシンプルで、最初は日本のパクリではと言われていたほどですが、アジア、中近東、アフリカ圏には新鮮だったのです」


 Netflixの「広告つきプラン」戦略も功を奏しているという。


「いかに他社から乗り換えるかというフェーズに入り、広告付きで値段が安くなるプランは魅力的だった。また日本、韓国制作作品は売り上げに貢献している。

アジア圏ユーザーは伸びしろはあるけれど、制作技量は劣り、アジアをカバーする意味も含めて日本と韓国制作の作品に注力していると聞いています」


 破格のギャラでも話題のNetflix。タレント、俳優たちもテレビよりますます動画配信にシフトしそうだ。


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