TKOの木下隆行(53)が17日、コンビのYouTube動画で9月からタイに移住することを明らかにし、話題になっている。


 1992年にコンビ結成。

木下と言えば2020年には、後輩芸人にペットボトルを投げつけるなどのパワハラ問題が報じられ、所属事務所を退所。一方、相方の木本武宏(54)も22年、投資を巡る金銭トラブルで事務所を退所。その後、地上波で見かけることはほとんどなくなっていたが、2人で全国ツアーを行い、YouTubeを拠点に活動を続けていた。


 今回、《【ガチ】木下から重大なご報告があります》と題された動画で、「場所はタイです。バンコクですね。移住を決定しました」と元々昔から考えていたという移住を報告。そこで、「日本人の方もたくさんいらっしゃるので、ライブとかもできたらええなと思ってます」「タイ語も勉強しています」と明かしたものの、完全な見切り発車だという。TKOに関しては遠距離で活動は続けるという。


 スポーツ紙芸能記者はこう話す。


「完全な“スネ傷コンビ”で、地上波での復活はもはや絶望的と言っていい状態ですから、自由な発想で海外に活路を見いだそうとする発想もわからなくもありません」


 しかし、丸腰で海外へ行ったところで、芸人として果たしてやっていけるのか。さるお笑い関係者は、「海外で成功する芸人も増えていますが…」とこう続けた。


「『あたりまえ体操』がインドネシアなどで大ヒットしたCOWCOWのふたりは、“現地語が話せないと厳しい”と本格的に移住しての活動は選択しませんでした。

オリエンタルラジオの中田敦彦さんが税金や子どもの教育上のメリットもあってシンガポールに移住したように、木下さんもアパレルや飲食店などの事業や芸能系のプロデュース業で収益を得られる算段がついたのだと考えられます」


 話は続く。


「海外で活動するYouTuberや芸人もいますが、現地の言葉を覚え、トレンドを知り、コネクションを作ったりするのは労力も時間もかかります。今さら木下さんがそんな厳しい選択をするとは思えません。タイはかなりの親日国家ですし、居心地の良さと何らかのビジネスの狙いもあって移住を考えたのではないでしょうか」


 確かに、TKOや木下の芸風は、言葉がわからなくとも笑える、動きや表情で笑わせるものでは決してない。芸人にこだわらない活動を目指すということなのだろう。


「正直、何ができるのかも、行ってみてというところはあると思う。これもできるんや、こんなこともできるんやというのも頑張りますよ」と本人は意気込んでいるが、行き当たりばったりのもくろみでは、やはりリスクはありそうだ。


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 木下隆行は日刊ゲンダイのインタビューに答えていた。関連記事【もっと読む】TKO木下隆行さん 不祥事騒動から再起を懸ける日々…「目標はキングオブコントで優勝することや」…では、昨年時点での本人の気持ちが読める。


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