【テレビ局に代わり勝手に「情報開示」】
これは本当に衝撃のニュースですよね…私の周辺のテレビ業界関係者もずいぶんとザワついています。WBCといえば、なにせここのところテレビではほぼあり得ない40%を超えるような視聴率を叩き出していたわけですからね。
ただ、放送権料が暴騰してどうにも地上波では採算が取れないという事態になってしまっていて、本当にどうしようもないようです。やれやれですね。そして、これからどんどんこんな感じの「見たいのに地上波では見られない」というビッグなスポーツイベントは、残念ながら増えていくような気がします。
スポーツ関係の局の知人に聞くと、ここのところ「海外から権利を買う」スポーツ中継は、なかなか「苦労ばっかり多くて儲けが少ない」的な状況になってしまっているみたいですね。まあ、日本の国力が落ちて円安になったのも一つの要因なのか、放映権料は上がる一方のようですし、その割にCMはかつてほど営業しやすいわけじゃないですからね。ネトフリとか海外資本勢に本気で勝負を挑まれたら、ひとたまりもないでしょう。
とにかくテレビ局のパワーが落ちたので、海外の権利ものは買えないからもう国内の超ドメスティックなものしか放送できない感じになりつつあります。
■面白い番組は有料配信でしか見られなくなる?
どんどん「面白いスポーツ中継が見たければ金を払いな!」的なことにはなっていくのだと思います。でも、これよく考えるとスポーツだけの話ではありませんよね。洋画なんかも地上波ではあまり見られなくなってきてますし、ドラマも面白いものは配信でやることが増えてます。
バラエティーはさすがに地上波のお家芸! かと思ったらこれも「ダウンタウンチャンネル」とか登場してますし、いずれ面白い番組は有料配信でしか見られなくなるかもしれません。そうすると、そのうち地上波でタダで見られるのは「朝から晩までほとんど通販とワイドショーや情報番組、ニュースだけ」ということになりそうです。ま、いまでもそんな傾向はありますが。
なんだかますます地上波離れが進みそうですね。思うに地上波って規模感が中途半端なんですよね。YouTubeとかのネットコンテンツほど身軽で自由でもなく、Netflixとかの国際配信プラットフォームほどビッグじゃないから金もない。どっちつかずって感じですね。
(鎮目博道/テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人)
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