俳優の竹野内豊が27日、都内で行われた主演映画「雪風 YUKIKAZE」(柴主高秀監督)の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。
太平洋戦争中に実在した駆逐艦「雪風」の史実を背景に、戦場となった海で懸命に戦った兵士たちとその家族の物語を描く。
同作のプロモーションのため、イベントを全国各地で実施。この日の大ヒット御礼舞台あいさつが最後のイベントになる予定という。公開から12日が経ち「(戦後)80年という節目に『雪風―』を世の中に送り出すことは、すごい大きな意味があったんじゃないかなと思います」としみじみ。戦争を経験した多くが高齢になった今だからこそ「戦争映画はいつでも賛否が分かれると思うけど、大きな意味があるんじゃないかなと思います」と自信をのぞかせた。
この日は19歳の時に駆逐艦「初霜」に電信員として乗艦した今井桂さんからのビデオメッセージも上映。竹野内は言葉に耳を傾けた上で、2011年に公開した映画「太平洋の奇跡 ―フォックスと呼ばれた男―」に出演した際に自身が聞いた話を紹介。「戦争は敵の弾で命を落とすと思っているだろう?違うよ。一斉に打ち始めるから、味方の球で命を落とす人も多いんだよね」。「それが本当の戦争の恐ろしさ。何があっても絶対に繰り返してはならない、二度と戦争はいけないなと思います。そのためにも多くの方にご覧いただきたい」と力付く呼びかけた。この日は共演の奥平大兼、田中麗奈も出席した。