俳優の織田裕二(57)が20日、TBS系「情報7days ニュースキャスター」に生出演し、今大会を最後に「本当に卒業します」と明言した。会場の国立競技場からの中継で登場し、番組MCの脚本家・三谷幸喜氏(64)から「やっぱりね、織田さんは欠かせない」と称賛を受けるも、織田は「もうやんないですよ。

これで、本当に卒業します」と笑顔で語り、「おしかりの言葉もちゃんとあることを踏まえて、体力の限界! 楽しいうちにやめたい。迷惑かけちゃうから。老兵は去ります」とも続けた。


 織田は1997年から2022年まで13大会連続でメインキャスターを務め、今大会はスペシャルアンバサダーとして2大会ぶりに復帰。13日の大会初日からTBS系「東京2025世界陸上」を連日、熱狂解説で盛り上げている。


「初日のイブニングセッション中継で世帯平均視聴率は17%、その後も同15~16%台をキープ。高視聴率が続き、局内は嬉しい悲鳴が上がっているようです。選手の活躍はもちろんですが、織田さんはものすごく勉強熱心。時代に合わない発言で冷や冷やすることも確かですが、心のこもった解説に世陸ファンには、この危うさも含めて"テレビ中継"らしい面白さとして寛容に受け入れている声が多い」(スポーツ紙担当記者)


 今回の「卒業」宣言にSNSでは、《引き際を分かっていて良いね》《改めて世界陸上で織田裕二見ると、この大会には欠かせないと思う》《織田さんの引退は寂しいです》《織田裕二、日本陸上界に超重要》などと様々な感想があがるが、大半がアンバサダーを降りることを残念がる投稿だ。毎回、陸上愛を語る織田に暑苦しい、ウザいとの批判もある。今大会も番組アンバサダーを務める女優の今田美桜(28)が「やりにくそうだ」などと一部批判も……。実際、22年をもって織田と元フジテレビアナウンサーの中井美穂(60)は司会を降板し、23年と今大会の司会はTBSの局アナが担当している。


■TBSとしてはリスクを抱えるも陸連は?


「TBSは織田さんの発言やギャラを巡って切ったとも報じられてきました。しかし、今回の復活を望んだのは『東京世界陸上財団』とみられます。昨年10月には公式HPで、織田さんがスペシャルアンバサダーに就任したと発表。並んで発表されたのはアスリートアンバサダーのみ。今田さんたちとは出演の経緯が異なる。陸連"お墨付き"の織田さん本人が『老兵は去ります』と表現し、中継では周囲の演者とのやりとりでたびたび険しい表情を見せていましたから、局側に思うところはあるでしょう。ただ、織田さんへの陸連からの評価は絶大ですから、仮にテレビから撤退しても、限定された競技だけでも、公式からの配信を求める声も上がっています」(前出の記者)


 財団のHPでは、《東京2025世界陸上ではアンバサダーとして、長年のキャリアに基づいた“織田裕二ならではの言葉”で世界陸上の魅力や価値を伝える》と期待を寄せていた。27年北京大会で織田の姿を見ることはあるのだろうか。


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 番組は新たな陸上愛を語るタレントを用意しているようだが……。関連記事【こちらも読む】世界陸上で注目のイケメン応援サポーター「K」って誰だ? 織田裕二に負けず劣らずの陸上愛…では、謎の応援サポーター「K」について伝えている。


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