「関ジャニ∞」改めSUPER EIGHTの安田章大(41)が9月11日、写真集「DOWN TO EARTH」(講談社)を発売し話題になっている。前作から5年ぶりの本作はよりナチュラルに進化。
──今作はロサンゼルスで撮影したそう。
「将来海外で仕事ができたらいいな、と思っていたので“自分がロスで生活したら?”をコンセプトに記録写真のように撮って欲しい、とお願いしました。ロス行ったら、映画の仕事したいなぁ、そのためにはオーディション受けて、部屋に洗濯機なければコインランドリー行くやろな……とイメージした日常を切り取りました」
──この写真を表紙に選んだ理由は?
「人として年輪が深いのがいいと思いまして。目じりのシワもそのまま、この写真集は全部レタッチしていないので、飾らない自分が全ページに出ています。我ながら“安田家の顔”になったなと思いますね」
──32歳の時、脳腫瘍で大手術を経験した。
「自分なりにアイドルをしてきたんですけど、自分の体に無理が生じて病気が生まれ、病気を授かったことによって生まれ直せたので、結果的にはいい経験です」
──アイドルは大変だった?
「12歳から(発病まで)20年間ですかね。みんなが求めてるアイドル像を届けてきて“無理してんな”と思う部分もありました。でも本当のカッコイイ背中って肩に力入れず、ノーガードのボクサー、パッキャオ選手みたいに、勝手にダダ漏れて、憧れてもらえる、自分もそういう人が好きなんだと気づいて変わっていきました」
「ある意味エコな人間になりました(笑)」
──今は変わった?
「昔は“ONにする”というスイッチはありました。家電もスイッチを入れた時が一番パワーを使うっていいますけど、僕もそうだった。今は24時間素のままだから、そういった急激な負荷がかからない。
──結局、ファンは離れませんでしたよね。
「途中で嫌いになった人もいたと思います。ボディーピアス開けて“どこ行くん?”って思ったかもしれません(笑)」
──なぜボディーピアスを?
「前からしたかったことをやってみただけです。以前は、学校もあるし、仕事もあるし、親も悲しむし、とか考えてたんです。で、やってみた結果、今の飾らない自分になりました」
──メンバーも年を経て変化した?
「個人の仕事を報告しなくなりました。この前、大倉のお父さんの鳥貴族コラボ動画撮影でみんなで車移動する時に久しぶりに話したら、村上君は会社員やし、大倉君はプロデュース業してるし、丸(丸山)は丸で舞台やってて、僕は僕で『火垂るの墓』の仕事してるし、横山君はランナーになってて。横山君が“え?”“みんな何してんねん”って言うてました(笑)。メンバーに写真集出たから受け取ってくれ、とは……言われへんなぁ」
──写真集の見どころは?
「どのページ開いても僕です。ウソつけ! ってツッコまれるところがない。生きにくい世の中になりつつありますが、無防備になってもいいんだという、写真集なんだけど生きる参考書にしていただけたらと思います」
(取材・文=岩渕景子)