「『日本全体として必要となる量』は確保できており、一部で生じている『流通の目詰まり』についても、解消が進んでいる」──。ナフサ由来製品の供給不安を巡り、高市首相が先月16日の「中東情勢に関する関係閣僚会議」で、そう明言してから1カ月が経とうとしている。
ナフサの供給不安で顕在化した問題のひとつが、塗料に欠かせないシンナーの不足だ。高市発言の2日前、赤沢経産相は14日の会見でシンナー不足に関し、全国のメーカーや卸に出荷を制限しないよう求めたことを理由に「解消済み」と強調。これに対し、塗装業者2300社で構成する日本塗装工業会(日塗装)は「政府発表と現場のサプライチェーンには大きな乖離が生じている」と訴えた。
「解消済み」発言から1カ月が過ぎようとしている中、現状はどうか。日塗装の担当者は「正直、状況は変わっていない」と明かし、こう続けた。
「シンナー流通の目詰まりが解消されていくという赤沢大臣の発言を受けて期待していましたが、3週間以上経っても現場にはモノが行き届いていません。シンナーだけでなく、塗装に欠かせない『ビニマスカー』と呼ばれる養生シートやローラーパッドなどの副資材も手に入りづらい状況が続いています。メーカーさんが通常通りモノを作って出荷するようになって初めて、われわれ塗装業が元に戻る感じですね」
「希望的観測」だけで現場の悲鳴は無視
医療業界でも品薄は解消されていない。神奈川県保険医協会が先週7日に公表した「医療物資の在庫・供給状況緊急アンケート」(実施期間4月24日~5月11日)の中間集計によれば、医療用手袋について「入荷時期未定」が84.3%。「枯渇している」が29.5%に上った。
ナフサの安定供給が見通せないことが問題の本質なのに、高市首相は現場感覚と乖離した「希望的観測」をふりまくだけ。先月30日、ナフサ由来の化学製品について「年を越えて供給を継続できる見込み」と表明。それまで「半年以上」と説明してきた供給見通しを引き延ばし、自身のXでも長文でアピールした。
しかし、これはあくまで一定の前提を置いた話。今月に見込む「中東以外からの輸入ナフサ135万キロリットル/月」が今後も継続できれば、ナフサ由来のポリエチレンや塩化ビニールなど「川中製品」の在庫1.8カ月分の活用と合わせ、化学製品の供給は年明けまでもつ──との仮定に過ぎない。米国とイスラエルによるイラン攻撃で消えた中東産ナフサを代替調達と在庫で何とか穴埋めしているのが実態で、ナフサ自体の供給不安は拭えない。
これでは企業が防衛的に減産や出荷調整に走るのも当たり前。いくら高市首相が「目詰まり解消」を誇張しても、現場とのギャップは埋まらないのだ。
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