都内の選挙で苦戦が続く自民には、また手痛い敗北だ。


 7日投開票の東京都・中野区議補選で、自民公認の新人(44)が、国民民主公認の新人(33)に、739票の僅差で敗れた。

告示日には、片山さつき財務相も応援に駆け付けたが、接戦を攻めきれなかった。


 2月の衆院選で自民は都内の全小選挙区で勝利したが、あの勢いはどこへやら。3月の清瀬市長選では自民推薦の現職が、共産・社民推薦で元市議の新人にまさかの敗退。4月の練馬区長選では、小池都知事の元秘書で自民も推薦した前都議の新人・尾島紘平氏が、約3万3000票の大差で敗れた。


 8日発表のNHK世論調査によると、高市内閣の支持率は60%と、相変わらず高水準を維持。しかし、中野区議補選の結果を見ても、その恩恵は限定的で“高市効果”は波及していない。区議補選と同日の中野区長選でも、自民は独自候補の擁立を断念。守りの姿勢を強めていた。


■前区長出馬の大誤算


 さらに、自民が頭を悩ませているのが、今月末の杉並区長選(28日投票、29日開票)だ。


 自民は区議会議長を務めた大和田伸氏(45)を擁立。現職の岸本聡子区長(51)との一騎打ちを意識し、“反岸本”を前面に打ち出し、一部の有権者の話しか聞かない「偏った区政を進めている」と批判していた。


 ところが、先月18日に3期12年務めた前職で、同じく“反岸本”を掲げる田中良氏(65)が出馬を表明。

保守分裂の構図になってしまった。


「杉並はもともとリベラル色の強い地域で、岸本区長はその象徴的な存在です。自民は衆院選圧勝の勢いに乗り、『杉並区長選でも勝利してリベラル勢力を一掃しよう』と、鼻息が荒かった。しかし、前区長の田中さんの出馬は大誤算です。大和田さんの7日の集会に自民は、岸田文雄元首相まで駆け付けるほどの気合の入れようですが、先行きは明るくない。“高市効果”もあてにならず、票が割れれば現職が有利です」(都政関係者)


 自民は負け続きから、なかなか抜け出せそうにない。


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