風雲急を告げる展開だ。高市首相が「知恵袋のやなちゃん」切りを決断したようだ。


 衆院選で支援しなかった首長がいる自治体の道路予算を「大幅にカットした」と放言した簗和生農相。13日の衆院予算委員会では予算カット問題だけでなく、週刊文春が報じた「シャトルバス買収」疑惑が大炎上した。


 文春によると、過去の衆院選で簗陣営は地元・栃木3区内の支援者を街頭演説の現場までシャトルバスで「無料」送迎。この行為が、公職選挙法が禁じる有権者への利益供与に当たる疑いがある。この疑惑を巡り、高市首相は13日電話で簗氏の報告を受けると明言。その上で、14日の衆院予算委後に面会する意向を示した。その場で、簗氏に引導を渡すとみられているのだ。


「総理が気にしているのは内閣支持率です。NHKが13日に公表した世論調査では、9月の前回調査からわずか2ポイントダウンの51%。依然として高水準ですが、官邸は9月に内閣改造したにもかかわらず、下落したことを深刻に受け止めている。加えて、簗大臣の釈明については『納得できる』がたった8%で、『納得できない』は78%。週刊誌の続報もあるとみられている。

かばい切れないと判断した可能性があります」(官邸事情通)


 何より致命的だったのは、「知恵袋」とは程遠い予算委での簗氏のポンコツ答弁だ。シャトルバス疑惑について、13日午前の自民議員の質問に対し「事務所スタッフが(栃木県)選挙管理委員会にバスを借り上げる前に確認し、会場費の一部とするという回答を踏まえて(選挙運動費用収支報告書に)計上した」と答弁。法的な問題はないと主張した。



高市首相の発言も急に厳しいトーンに一変

 ところが、午後の委員会で質問に立った民主改革の会の山岡達丸議員が簗氏の答弁を根底からひっくり返す質疑を展開。山岡が栃木県選管に確認したところ、選管はなんと「(簗氏側から)問い合わせがあったとの記録は残っていない。その記憶もない」と答えたと明かした。しかも「(バスの無料送迎について)やる前に聞かれたら、違反になると答えるはず」と証言したというのだ。


 山岡が「これは虚偽答弁ですか」と問うと、簗氏は苦々しげな表情で「当時の経緯を私なりに確認したところ、選管に照会をかけたというふうなスタッフの話があったので、その旨答弁した」と答えるしかなかった。


 結局「予算カット」発言についても、簗氏は曖昧答弁を連発。こうした“ヤナ”態度が国民から批判されているからだろう、高市首相の発言も急に厳しいトーンに一変。


 これまで、「襟を正して職責を全うしてほしい」「とにかく働いて仕事で返せ」などと続投を容認していたクセに、この日の予算委では「予算カット発言」について「本当にダサい」。シャトルバス疑惑に関しても「違法性があるならば、躊躇しない」と首切りを示唆したのだ。


「総理は任命責任を問われることを嫌い、簗氏の更迭を否定し続けた。ところが、虚偽答弁を含めた新疑惑の浮上でかばい切れなくなったのだろうが、対応が遅すぎる。安倍元総理ならサッサと切っていた」(自民関係者)


 首切りで“ヤナ”雰囲気を払拭できるか。


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