それでも、韓国の代表的渡り鳥飛来地であるので、堤防まで見に来る市民は多い。
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貯水池の中にはコの字に造成された場所があり、柳の群落がある。そこが、そこだけが大雪が降ったように真っ白になっていた。
その日の降雪量はゼロ。その白さは、柳の群落に巣を作ったカワウの群れの糞に覆われた印だった。仮に糞を取り除いても、「白化現象」のために柳は元には戻らない。
これは今年だけではない。渡り鳥であるカワウは、10月から翌年3月あたりまで、園貯水池で越冬することが多い。その数少ない時で500~600羽から多くて2000~3000羽。
柳を枯らすだけでなく、土壌と水質を悪化させる。たまたま、今回雪に見えた場所から、水を伝って、その周辺の土壌も汚染されていく。糞がたまり、窒素とリンが増加する。
2023年12月にカワウは、有害野生動物に指定された。つまり、銃砲などを使って捕獲ができると言うことだ。しかし、時すでに遅し、1999年に269羽にすぎなかったカワウが、2022年には3万2196羽、120倍に増えているから、撃ち殺しても鼬ごっこ。さらに、死骸をどうするかプランはない。
韓国全土でカワウの糞の被害にあっている場所がある。鳥は見ている分にはかわいいが、物を食べれば、糞もする。そして後始末はしない。
森林の伐採による居場所の極小化も原因の一つになるだろうが、渡り鳥に「渡って来ないで」の声は通じることはない。
【編集:fa】