近くの住民から「牛が死んでいるようだ」という通報があった時、農場のオーナーは不在だった。
かろうじて生きていた牛は4頭だけ。しかし、死因がわからないことには、保護もできない。
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まず獣医師が裸眼で確認したが、伝染病の疑いは原因からはずされた。凶器などを使って外部から攻撃された外傷のせいで死んだわけでもなかった。
そこでやっと死因を確定するために、動物衛生試験所に鑑定を依頼して、陰性が出た。つまり伝染病ではないということが証明された。
ではなんで、牛たちは死んだのか…餓死だった。
死因調査をしている間に、30代のオーナーは探し出された。親から無理矢理引き継がされた遺産が牛であった。牛が死んだことによって2~3億ウォンの財産を失ったが、餌を与え続ける餌代や人件費はもっとかかるし、生きてる間はかかり続ける。欲しくもない牛を遺産にされて、いやでいやで逃げたのだ。
その間に、牛は餓死した。
韓国の法律では、正当な理由なく動物を死なせる行為は3年以下の懲役か300万円以下の罰金だ。しかし、牛を生かすよりも、300万円は彼にとって安い。払えなければ、3年間刑務所で守られればいい話だ。
日本の田舎でも、牛を飼っている家には嫁に行くな(休みがない)というお約束がある。お見合いの日は、牛は他の牛舎に頼み、「(今は)いません、飼ってないです」というのは騙したことではないという笑い話を聞いたことがあるが、韓国のオーナーにとってシャレにならない遺産だったのだろう、牛は。
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