韓国で、2人ともタクシードライバーの仕事についている夫婦がいる。
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まずは午後2時ごろ、夫の方が男性を乗せた。乗客を乗せて、目的地で降ろすのがドライバーの仕事なので、この時点ではなんの疑問もなかった。いや、ちょっとこの乗客怪しいなとはピンときていたかもしれない。
5分後、コールを受けて、妻のタクシーに乗ってきたのは、夫がさっき降ろしたばかりの男性だった。
夫の車はまだそこらへんにいた想定。でないと話が続かない。
犯人に言いたいが、5分程度の用事の場合「メーター切って、待っててもらえる? 次に行くとこ決まってないなら」でタクシーは待っていてくれる。この物価高な世の中、駅のプールでもない限り、すぐに客はつかない。
しかし、自分の車に乗らずに、わざわざ会社に依頼して妻ドライバーの車を呼んだ。これはおかしい! 夫の勘が動いた。
乗せた妻も、ここに行ってくれと行き先を途中で変更して、挙動が怪しかったのだ。
手段はわからないが、夫からは連絡が来ていて、それにちゃんと返信して、警察への通報を託した。
5分。後をつけられないように…いわゆる特殊詐欺犯だったのだ。「カード配送」という手口で、政府など行政機関を装う詐欺グループの一味。5分でしたことは、3億8000万ウォン分の小切手の入手。
まさに、片平なぎさと船越英一郎の「お手柄お手柄」だ。
後日二人には警察から感謝状が贈られたが…この感謝状のニュースで、ムショから出てきたら、あるいは仲間が夫婦に不都合な何かをしかねない。
仕返しは怖い。二時間ドラマの「お手柄」で終わらない場合も、ある。
【編集:fa】