フィリピン南部ダバオ市の住宅街、デカホームズ・ムリグ地区。強烈な日差しが照りつける午後の路上に、バイクのエンジン音とともに涼やかな鈴の音が響く。
地元で「ソルベテス」と呼ばれ、「ダーティー・アイスクリーム」の愛称でも親しまれる伝統的な移動販売の姿だ。

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 販売員の男性が操るバイクには、鮮やかな緑色の保冷箱を備えた特製サイドカーが連結されている。看板には「B-An アルパイン・アイスクリーム」の文字が躍り、1つ20ペソ(約53円)という手ごろな価格が、学校帰りの子供たちや近隣住民から根強い支持を集めている。

 この日、注文を受けた男性は、紫芋の「ウベ」やイチゴ味を混ぜ合わせた色鮮やかなアイスを、手際よくコーンに盛り付けた。幾層にも重なる冷たい甘みに、客の顔には自然と笑みが広がる。猛暑が続く同国で、路地を巡るアイス販売は、住民に一時の涼を届ける欠かせない日常の光景となっている。
【編集:eula】
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