【その他の写真:ハリー・S・トールマン】
ご存知のように、韓国人は、銅像を建てまくるのが大好き。このトールマンも1975年に銅像になっている。ただ、トールマン自身を称えてというよりも、朝鮮戦争のために多くのアメリカ兵が犠牲になった、その鎮魂のためにの要素が強いという。
建立から50年。今、この銅像は、放置されっぱなしだ。銅像ゆえの化学変化もある。それだけではなく、左膝の内側の塗装がはがれている。両足の間には蜘蛛の巣、いや、全身に蜘蛛の巣の残骸。
慰安婦像の周りには由来を書いたものがあるのに、トールマン像には、「トールマン」の文字すらない。公園にあるのだが、その存在すら知らされてはいない。「そういえば、あったよね?」と探して探して、ボロボロになった像に会えるという状態。いったい、なんのために建てたのだろうか。
時代が変われば、どんな偉い人でも、語り継がれなければ「なにもの」かわかる人も少なくなる。…例えば、日本の小学校の校庭に合った「二宮金次郎の像」は、親孝行のために家に尽くしてもなお、勉強を忘れない一つのモデルケースと思われるが、今はなぜか台座だけが残っている。日本人も、他国を笑ってはいられないのもしれない。
しかし、大量生産状態で啓蒙目的の二宮金次郎と、ゴッドファザーのトールマンで唯一像では、意味合いは違う。二宮金次郎だって、近所のお年寄りが拭いたり掃いたり掃除を欠かさず存在していたのだから。
世界中に、慰安婦像(実はアメリカ兵の車に轢かれた少女の像)や徴用工像をゲリラ的に建てては、現地の人に「管理しろ」状態にしている韓国。まずは、50年前のトールマン像を思い出そう。
【編集:fa】