お店の前に「配達された」と思われる荷物があったら…普通は、店のものだなと思うのではないのか。それが通じない国が韓国だ。


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 とある洋品店の店の前を電動車いすに乗った老婆が通りかかった。そして止まった。防犯カメラによると、店舗内と周辺に誰か人がいないかどうか、スピーディーにかつ念入りにチェックしていた。そして大丈夫だと判断したのか、店の前に置かれていた洋服が入ったビニール袋に手をかけた。だが、重い。すかさず、車いすから降りて、ピンピンと歩いてビニール袋に手をかけた。
両手で持ち上げて、車いすの後部座席に積んで、マックスのスピードで逃げた。

 戻った洋品店の経営者は、荷物がないことにすぐ気づき、警察に連絡した。リアクションは、その洋品店の管轄にある郵便局の配達チームからあった。「高齢女性の露天商が、お宅で扱っている品物のようなもので商売をしている」。

 経営者が駆け付けると、「よくわかったね」と老婆は笑ったそうだ。「古着で、捨てるためにまとめてたと思ったよ」ととぼけた。
そして、自宅に隠していた、多くの在庫を取り返すことに成功した。「いくらの損失になると思うんですか。あなたも洋服の露天商をしているならわかるはずだ」と問い詰めると「どうりで、質のいい全部新品だったね~」と。

 商品は無傷で全部返ってきたものの、経営者は納得したわけではない。今回ばかり荷物が盗まれそうな場所に置かれていたわけではなく、いつもと同じ場所だった。今まで持っていかれたこともなかった。
老婆は、実はそれを狙っていたのではないか。

 電動車いすは、自宅など室内は歩けるが、長距離は歩けない高齢者のためにある。走行スピードはそんなに早くはないが、生活圏内は広がる。

 老婆になっても露天商をするくらいの財力があるのだから、自費で購入したとは思われるが…少なくとも日本では起きない事件だと信じたい。

 そして、この老婆が、年を取っているというだけで警察からもお咎めなしというのは…窃盗壁は死ぬまでなのだから。
【編集:fa】