最近では“若い女性の水着”と言えば露出度の高いビキニが当たり前ですが、ワンピースタイプの水着でもボディラインがあらわになることには変わりありません。むしろ薄い布1枚隔てている、という状況によりSEXYさを感じることも……。


昭和初期の水着はワンピース中心ですが、当時の水着女性の写真は今見てもおしゃれでファミニンな色気に溢れています。今回は、そんな昭和美女達の、“隠す色気”が目に楽しい水着姿をご紹介します。

■ミニスカポリスより過激な水着制帽ポリス

SEXYな警官といえば、1996年から2001年まで放送された『出動!ミニスカポリス』(テレビ東京系)を思い出してしまいますが、時代をさらに遡った昭和初期にも、ミニスカポリスを上回る露出度の水着制帽ポリスがいたようです。

キリリとした現代的な美貌に反して、細長すぎないむっちり系の太ももが妙に悩ましく、当時のコスプレのクオリティの高さに驚かされます。■ この記事の完全版(全画像付き)を見る

(https://twitter.com/sika_jp/status/483098994193616896)

■壮観! デザイン性の高い女優水着

打って変わってこちらはオシャレで健康的な雰囲気の美女たち。ズラリと並んだ水着姿の女優の姿が壮観な昭和7年の写真です。
どの水着も甲乙つけがたいほどスタイリッシュで、デザインも柄も巷のビキニの比ではないほど凝っています。

一番左のホルターネックは、首から背中にかけてのカットが絶妙で、上品なのにかなりの胸の露出度、それでいて優美なラインを描いています。一番右の洗練された胸元切りかえ見事で、他にもワンポイント碇マークが爽やかなものやベルト使いが粋なもの、白黒ながらサイケデリックな色彩が想像できるものまであり、近未来的な斬新さを感じます。

(https://twitter.com/shiratakiy/status/730446282037190656)

■広告風カラー写真は色彩とデザインのバランスが秀逸

右の写真は珍しくセパレートタイプですね。中央のカラーのものは、ヴィヴィットで大胆な色使いながら形が上品という計算されたさじ加減で、目を引く可愛さのある写真に仕上がっています。

(https://twitter.com/atk0030/status/758961178122924032)

■“かっこいいお姉ちゃん”の粋な着こなし

右の写真は、長い脚を放り出してタバコを吸うやんちゃな水着娘。
ヘルメットのような帽子もSFチックでクールですね。

(https://twitter.com/koba200x1/status/486651954295103490)

■女優の水着はシンプルながら女性美を際立たせるカット

“八重歯のシンデレラ”と呼ばれた1943年生まれの女優、星由里子のスレンダーな水着姿。色合いこそスクール水着のようなシンプルさですが、エレガントな首元のカッティングがデコルテの美しさを際立たせています。

(https://twitter.com/marinamirins/status/738024575494017025)

■今やったらレトロ可愛い? 海辺であえてパンプスと番傘

腰のベルトがモダンでおしゃれな水着姿の若い女性。ビーチサンダルではなくミュールやパンプスのようなものをはいて、さらにモガ風の帽子に番傘をさしているギャップがレトロ可愛いショットです。

(https://twitter.com/mimiowlya/status/451867121425723392)

■国際的な大女優のビキニはドレス並みのスカートつき?

戦中・戦後の国際的人気女優、李香蘭こと山口淑子の水着姿は当時としては珍しいストラップレスのビキニ。
ドレスのように広がるスカートつきのボトムは優美で、やはりヒールのあるパンプスのようなものを着用しているところもセレブっぽさを際立てています。

(https://twitter.com/saijoasakusa/status/773129152287223808)

■貴重すぎる永遠の清純派、原節子の水着

“永遠の処女”というキャッチフレーズが有名な伝説の清純派女優、原節子の希少な水着姿も! 帽子のポンポンとした丸い飾りがファニーでラブリー。セパレート水着から覗くペタンコお腹も若々しくチャーミングで、小津映画の中の淑女的イメージが強いだけに、良い意味でギャップを感じます。

(https://twitter.com/sumikomaa/status/674612637871685632)

当時、原節子はまだ15歳だったのですね! お隣の少女のフリルつき水着も乙女チックです。

(https://twitter.com/oldpicture1900/status/717367493023543296)

■華族出身お嬢様女優はイケメン俳優を従えて……

華族出身お嬢様女優、久我美子も海では水着を着用。三船敏郎、上原謙、池部良と、レジェンドクラスのイケメンに囲まれ、シンプルなビキニをサラリと着こなしています。
ボトムのキューピー人形のようなプリントがお茶目ですね。

(https://twitter.com/369doughnut/status/531791731595833344)

どこ写真を見ても、是非現代のモデルや女優にカラーで再現してもらいたいオシャレなものばかり! サイケデリックな柄のホルターネックワンピース、ビキニにロングドレス風の巻き物、浜辺であえてパンプスやミュール……、などなど、海水浴には不向きですが、海辺で開催される水着着用OKのパーティーで取り入れてみたら、露出度の高いビキニより品良く目立つことができそうです。

※ 参考 - 美人女優 戦前篇 水着女優(ワイズ出版) - 石割平 著、円尾敏郎 編集

(星野小春)