みずみずしい食感と、さわやかな風味が魅力のキュウリ。

「どれを選んでも同じだろう」と思いがちかもしれませんが、実は表面のトゲトゲ感や全体の太さにこそ、おいしいキュウリを見分ける重要なヒントが隠されているそうです。

本記事では、おいしいキュウリの見分け方や珍しいおすすめの品種、さらにシャキシャキ感を長持ちさせる保存法について、野菜の生産や販売に詳しい『茨木コモンズ』の担当者にお話をうかがいました。

イボがあるほど新鮮?プロ直伝『キュウリの選び方』

――「触って痛いほどイボが立っているキュウリは新鮮」と聞いたことがありますが、本当なのでしょうか。

最近は『イボなし』の品種もありますが、イボのある品種については、収穫から時間が経つほどイボのトゲがなくなっていきます

そのため、イボがしっかりと残っているものほど新鮮と言えますね。

『細いキュウリ』と『太いキュウリ』、違いがあるって知ってた? 農家の知恵に「試してみたい」
キュウリの写真

画像提供:茨木コモンズ

――皮の色や表面の白い粉で鮮度を見極められますか。

同じ品種であれば、緑色の濃淡は日当たりによるもので品質に差はありませんが、全体が黄色くなっているものは鮮度が落ちている可能性があります

また表面の白い粉は『ブルーム』と呼ばれる自然な生理現象ですが、「カビや農薬?」と誤解されてしまうこともあり、ブルームなしの品種が主流になりました。

もし表面に白い粉がついているキュウリを見かけたら、昔ながらの『キュウリらしい深い味わい』が楽しめるのでぜひ買ってみてください。

――形が曲がっているものと真っ直ぐなもので味に違いはありますか。

曲がっていても基本的に味は同じです。

太さも極端でなければ味に差はありませんが、用途で使い分けるのがおすすめです。

細いものは皮がやわらかいため、生のまま使うサラダや和え物に、太いものはジューシーでしっかりしているので炒め物や漬け物に向いていますよ。

――主流のキュウリ以外でおすすめの品種はありますか。

炒め物や漬け物に向く大型の『加賀太キュウリ』や、長さが7~8cmほどにしかならない『ミニキュウリ』などがあります。

手に入りやすいものでは、表面がデコボコしていてパリッとした食感が魅力の『四葉(スーヨー)キュウリ』がイチオシです。

『細いキュウリ』と『太いキュウリ』、違いがあるって知ってた? 農家の知恵に「試してみたい」
キュウリの写真

画像提供:茨木コモンズ

――パリッとした食感を長持ちさせる保存法を教えてください。

濡らしたキッチンペーパーや新聞紙で包むか、軽く霧吹きをして水分を補ってから、袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するのが一番です。

乾燥を防ぐことで、よい状態を長くキープできますよ。

農家の知恵を活用しておいしいキュウリを味わおう

『細いキュウリ』と『太いキュウリ』、違いがあるって知ってた? 農家の知恵に「試してみたい」
キュウリの写真

画像提供:茨木コモンズ

曲がり具合よりも『イボの立ち具合』や『用途に応じた太さ』を意識することで、よりおいしいキュウリを選ぶことができます。

また、少しハリがなくなった場合でも、しっかり水分を補充して保存すれば、もとのみずみずしさを取り戻せるでしょう。

スーパーマーケットで手に取る際は、ぜひプロ直伝の見分け方を試してみてくださいね。

[文・取材/LUIS FIELD 構成/grapeフード編集部]

編集部おすすめ