タリーズコーヒージャパンは9月16日、コスタリカ・ドータ農協と共同で取り組む「マイクロロットプロジェクト」から、「コスタリカ マイクロロット プライムレッド スイートルビー」と「同 ブライトルージュ」を発売した。完熟したコーヒーチェリーの中でも理想的な熟度を追求した「PRIME RED」を軸に、コーヒーの果実由来の甘みを訴求する。

タリーズコーヒー「PRIME RED」コーヒー豆2品発売、完熟の甘み訴求 2025年販売数量は前年比約1.4倍
タリーズコーヒー 「PRIME RED」発売 渡邊氏と田代氏(左から)
タリーズコーヒー 「PRIME RED」発売 渡邊氏と田代氏(左から)
同プロジェクトは、「もっとコスタリカらしい果実の甘みを感じられるコーヒーを届けたい」という思いから2008年に始まり、今年で19年目。ドータ農協の小規模生産者が生産したコーヒーをロットごとに評価し、土地や栽培、収穫、精製方法などによる個性や品質の違いを探ってきた。同社マーケティング本部ビーンズマーケティンググループの田代洋介氏は、品質向上を追求する中で「コーヒーチェリーの熟度」に着目したと説明する。

「PRIME RED」は、色味や糖度などを基準に収穫時期を見極め、完熟赤実を一粒ずつ手摘みする。完熟を待って収穫するため、実が落ちたり、雨で割れたりするリスクもある。同社プロダクト本部ビーンズ開発グループ長の渡邊瑛子氏は、生産者から「数値と色だけではない、複雑な要素」が品質の高いコーヒーにつながるとの声を聞いたという。
タリーズコーヒー「PRIME RED」コーヒー豆2品発売、完熟の甘み訴求 2025年販売数量は前年比約1.4倍
「タリーズジップスシングルサーブ コスタリカ マイクロロット」
「タリーズジップスシングルサーブ コスタリカ マイクロロット」
今回の2品は、精製方法の違いによって味わいを分けた。「スイートルビー」はフーリーウォッシュドで、チェリーを思わせる芳醇な甘みとリッチな味わい。「ブライトルージュ」はウォッシュドで、オレンジのような爽やかな酸味とクリーンな口当たりを特徴とする。各200g、1,820円(税込)。それぞれ「タリーズジップス シングルサーブ」も展開する。各1P、230円(同)。


従来は、ロットごとに商品化して全国7エリアで販売し、生産者や産地を訴求していた。一方、地域によって購入できる商品が異なる課題があった。そこで2025年から商品化の方向性を転換。「PRIME RED」を軸に、「おいしさと味わい」を分かりやすく伝える展開に切り替えた。2品を全国展開し、「完熟」「甘み」「コーヒーは果実」を共通の価値として訴求。2025年の販売数量は前年の約1.4倍に伸長した。

こうした商品展開を通じ、渡邊氏は「コーヒーは苦いもの」というイメージを持つ人にも、「新しい味の世界へのドアを開く」きっかけにしたい考えだ。

今年は「赤」をビジュアルでも強調する。シングルサーブや店舗での試飲、コーヒースクールなどで、「PRIME RED」の魅力を伝える。

10月1、2日には、東京駅「グランスタ東京」で「エキナカ コーヒーフェスタin TOKYO STATION」を開催する。「コーヒーは果実だ」をテーマに、試飲や展示に加え、コーヒーチェリーの収穫疑似体験を用意する。

また、コーヒーマスター在籍店舗限定で「コスタリカ マイクロロット コーヒーマスター限定ロット」も展開する。
パルプドナチュラル精製を採用し、完熟したフルーツのような甘さとなめらかな口当たりを提案する。

渡邊氏は、気候変動などによってコーヒーの生産環境が変化する中、「生産者と一緒に、これからの未来で美味しいコーヒーをつないでいくことを大切にしている」と話した。
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