乃木坂46・清宮レイ

乃木坂46・清宮レイが、4月12日(金)から東京・池袋のサンシャイン劇場で上演されるニッポン放送開局70周年記念公演「鴨川ホルモー、ワンスモア」に出演する。

同作品は、ヨーロッパ企画・上田誠とニッポン放送が手掛ける舞台シリーズの第4弾で、第170回直木賞受賞作家の万城目学のデビュー作を舞台化したもの。

2浪して京大に入学した主人公・安倍が怪しい先輩の誘いに任せて入ったサークル活動を通して描かれる青春群像劇。清宮は、安倍と同級生でサークル仲間の楠木ふみを演じる。

今回、清宮にインタビューを行い、出演が決まった時の感想や役作り、演じる上で意識していること、絶対に失いたくないものなどについて語ってもらった。

乃木坂46・清宮レイがホルモー選抜を発表「先陣を切れる久保史緒里と効率的に動ける賀喜遥香」
舞台への意気込みを語ってくれた清宮レイ
舞台への意気込みを語ってくれた清宮レイ

――ヨーロッパ企画が手掛ける舞台への出演を聞いた時の感想は?

「ヨーロッパ企画さんが手掛ける舞台は本当に憧れで、立てると思っていなかったのでとても嬉しかったです。一方で、『皆さんに追い付いていかないと!』という"焦り"がすぐにきて、嬉しさと不安を感じました」

――演じる楠木ふみの印象は?

「無口で、不愛想で、不器用で、難しい役ではあるのですが、観てくれる人にはやっぱり『楠木いいな。悪い奴じゃないな』って思ってほしいので、不愛想な中にどうやって愛らしさを入れていこうかと努力中です」

乃木坂46・清宮レイがホルモー選抜を発表「先陣を切れる久保史緒里と効率的に動ける賀喜遥香」

――ご自身とは真逆のキャラクターですが、演じにくさなどはありますか?

「めちゃくちゃあります(笑)。

18人が一気に舞台上に出て、台詞はないけど"ざわざわ"していないといけない"ざわざわ1"をやっている場面が多いんですけど、楠木が無口だから役柄的にあまりしゃべらないんです。でも、私は人と話すのが大好きで、すぐにコミュニケーションを取りたくなっちゃうから、けっこう大変なんです(笑)」

乃木坂46・清宮レイがホルモー選抜を発表「先陣を切れる久保史緒里と効率的に動ける賀喜遥香」

――稽古が始まっているとお聞きしましたが、現在の課題は?

「無口で引っ込み思案なので、はっきりしゃべらない役柄なのですが、舞台の中で演じるとモゴモゴしていて聞き取れなかったりするので、どこまで声の出力を上げるのかを、感情の動きも確かめた上で、自分が気持ちよく出せる塩梅を模索中です。油断するとすぐに自分の『ワーイ!』みたいな感じが出てきちゃうので"暗"を入れつつ...(笑)」

――物語では、男性ブランコ・平井まさあきさん演じる松永からグイグイ来られる役どころでもありますが?

「ありがたいです。真正面から受けていますよ(笑)。松永は楠木にとって大事な友達の一人だと思うので、単調に接するのではなく時間を追うごとに距離感が近くなる感じをグラデーションで観せられたらいいなと思っています。ただ、みんなのモノローグで語るところもあるので、そこの切り替えははっきりさせたいですね」

乃木坂46・清宮レイがホルモー選抜を発表「先陣を切れる久保史緒里と効率的に動ける賀喜遥香」

――異性同性問わずグイグイ来る人はいかがですか?

「あまりグイグイ来られた経験がないんですけど、自分を好意的に思ってくれるなら誰もが嫌な気はしないんじゃないですかね。

私は人が好きで誰と話しても楽しいので、グイグイ来られるのは嬉しいです!」

――乃木坂46の後輩からグイグイ来られたりは?

「うちのメンバーはちょっとシャイな子が多いので、いい塩梅で来てくれていますね。だから、松永ほどグイグイは来ないかな。もっとグイグイ来てくれてもいいんですけど。ただ、私たちも加入当初は『テレビで観ていた憧れだった先輩たちに軽々しく声を掛けられない...』というのがあったので、無理のないところで来てくれたら嬉しいですね」

乃木坂46・清宮レイがホルモー選抜を発表「先陣を切れる久保史緒里と効率的に動ける賀喜遥香」

――京都が舞台の作品ですが、京都の思い出は?

「中学の修学旅行が京都だったのですが、3日間とも雨が降っていて、雨の匂いを嗅ぐと思い出します。京都タワーに行ったり、生八ツ橋を作る体験をしたり、金閣寺などの名勝を巡ったりしました。あと、2、3年前の夏休みにおばあちゃんを連れて家族でちょっといい宿に泊まって大人な京都を楽しみました。

京都って独特の空気が流れている感じがして、暮らしている方々も関西弁で『なんかいいなぁ』って落ち着くんですよね。東京とは違った非日常を感じられるから、定期的に訪れたい場所の一つです」

――大学生が織り成す青春群像劇ですが、大学生に対する憧れなどはありますか?

「同級生がみんな2回生で、地元の友達とか姉からよく大学の話を聞いたりするのですが、憧れますね。パソコン片手に『明日1限で朝早いから』とか言われると、『何それ!』って(笑)。憧れ過ぎているところもあると思うんですけど、やっぱり知らない世界なのでうらやましく思うところは多分にありますね」

――謎のゲーム・ホルモーでは大事なものを失うリスクがつきまといますが、ご自身の「絶対に失いたくないもの」は?

「私、めちゃくちゃ直毛ですごくいい髪質なんです。朝起きて、寝ぐせ直しのスプレーをシュシュッとかけて手でほぐせばすぐに出かけられるし、アレンジしてうねらせても形をキープしてくれて、ヘアメイクさんに褒められることが多いので、この素直な髪質だけは失いたくないです!」

乃木坂46・清宮レイがホルモー選抜を発表「先陣を切れる久保史緒里と効率的に動ける賀喜遥香」

――ホルモーが強そうな乃木坂46メンバーを教えてください。

「積極的に前に行って攻められそうな久保(史緒里)さん。

多分、久保さんは求められれば先陣切って攻め込める人だと思うので。あと、気の利き方と先回り術が大事な補給部隊にはかっきー(賀喜遥香)!めちゃくちゃ周りをよく見ていて、効率的に動くことができそうなので(笑)」

――最後に観劇にいらっしゃる皆さんやファンの方々にメッセージをお願いします。

「この作品は、ファンタジーでありながらも、誰しもが経験したことのあるような青春を描いた群像劇で、『こういうことがあったな』とか『この気持ち分かる』といった部分がたくさんあると思います。また、それぞれの役のエピソードがポンポンとテンポよく出てくるので最後まで飽きないと思います。平井さんがビッグな喜劇で"ビッ喜劇"って言ってたのですが、それくらいただただ面白い作品なので、ぜひ笑いに来てくれたら嬉しいです!」

乃木坂46・清宮レイがホルモー選抜を発表「先陣を切れる久保史緒里と効率的に動ける賀喜遥香」

文=原田健 撮影=中川容邦

舞台情報

ニッポン放送開局70周年記念公演「鴨川ホルモー、ワンスモア」

<東京公演>
2024年4月12日(金)~29日(月・祝)
サンシャイン劇場
<大阪公演>
2024年5月3日(金・祝)、4日(土)
サンケイホールブリーゼ

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