2014年に韓国で製作された映画「怪しい彼女」は韓国で866万人を動員し、中国をはじめ8ヶ国でリメイクされたドタバタロマンスコメディー。2016年に多部未華子主演で「あやしい彼女」として映画化され日本でも親しまれる作品に。
突如20歳に若返った70歳のおばあさんの目線で、やりたいこと謳歌する楽しさと家族への思いを描いた本作。そんな名作が2024年に今度は韓国ドラマとして「あやしい彼女」としてリメイク。2025年9月11日(木)に衛星劇場で放送される。全12話のドラマになることにより、物語が細部まで描かれ、キャラクター造形はより深くなった。
そんなドラマ版「怪しい彼女」は、主人公の70歳のおばちゃんをキム・ヘスク、彼女が若返った姿であるオ・ドゥリをチョン・ジソ、そんなドゥリと恋に落ちる元トップアイドルで敏腕プロデューサーのダニエルをジニョンが演じた。演技派のキム・ヘスクはもちろん、子役から多くの人を魅了しているチョン・ジソに注目もが集まったのはもちろんだが、ジニョンも大いに話題を集めた。
■ドラマだけでなく実生活でもマルチに活躍しているジニョン

(C)KBS
ジニョンは、ボーイズグループB1A4の元リーダーで歌手、作詞家・作曲家などとしても活躍しているマルチエンターティナ―。近年では、アイドルオーディション番組にプロデューサーとして参加して話題を呼んでいるほか、Netflixオリジナルのドラマ「Sweet Home―俺と世界の絶望―」のシーズン2&3に出演して正義感あふれる演技で多くの人を魅了。人気俳優としても注目を集めている。
そんな彼の映画デビュー作は映画版「怪しい彼女」。おばあちゃんの孫役で、ドゥリとバンドを組むパン・ジハを演じていた。金髪でギターをかき鳴らす姿は様になっていたし、何よりも笑顔が初々しく、ジハに恋した人も多かった。
スクリーンに強烈な印象を付けてから10年。
■ジニョンの大人の魅力とチャーミングな笑顔のギャップに注目

(C)KBS
ダニエルは大人魅力たっぷりにドゥリを見守る役に。冷徹だが少しずつ心が溶けてドゥリに笑顔を見せていく姿は、クールさと甘さがミックスされた彼らしい表情が垣間見られる。そして何より、音楽プロデューサーという実生活に近い役なだけに、ダニエルの日常がジニョンの日常にオーバーラップする人も多かった。それほどナチュラルな芝居でダニエルという人物になりきっていたと言える。
後半につれて、ドゥリへの恋心に気づいてからのダニエルはかなりキュートで、クールな表情をしつつもドゥリの行動に一喜一憂する姿は見逃せない。またダニエルと母親の葛藤やアイドル時代の過去についても描かれ、彼が常に寂しそうな表情をしていた理由も明かされていった。
そんなさまざまな感情が詰まったダニエルを人間くさく演じるジニョンは、これまでの作品とはまた違った等身大の魅力を披露している。端整な顔立ちからかっこよさが注目を集めるが、繊細な演技で見るものに訴える力を持っているジニョン。そんなジニョンが本作でどのような切なくてキュートな演技をしているのかぜひ確かめてもらいたい。
文=玉置晴子
放送情報【スカパー!】
あやしい彼女
放送日時:2025年9月11日(木)23:00~
放送チャンネル:衛星劇場
オ・マルスン、オ・ドゥリ、ジニョン
※放送スケジュールは変更になる場合があります。