現行型は登場から既に約7年が経過しているアウディ「A4」シリーズ。2015年の中頃に次期型を発表することをアウディは認めている。
■ アウディのベストセラーモデル
アウディの中核モデルである「A4」は、1994年にアウディ「80」シリーズの後継モデルとして登場。この20年間で4世代に渡り600万台以上が販売され、アウディの歴史上、最も多く販売されたモデルとなった。2007年に登場した現行型は世界各国で人気を博し、200万台以上の販売実績を誇る。昨今のアウディブランド躍進の牽引車の1台ともいえる。

「A4」はそのほとんどがドイツ・インゴルシュタット工場で生産されている(「A4セダン」の一部はドイツ・ネッカーズルム工場で、中国、インド、インドネシアでは自国向けに生産している)。2013年、インゴルシュタット工場で生産された576,680台のアウディのうち、その3分の1を「A4(セダン、アヴァント、オールロード)」が占めるという。また現在でも、1日に700台以上の「A4」が生産されており、これは昨年モデルチェンジした「A3」シリーズについで2番目に多い生産台数となる。ちなみにインゴルシュタット工場の一部では、すでに次期型「A4」シリーズの生産に向けた準備が着々と進んでいるようだ。
■ 成熟した現行モデルを乗った分だけ
歴代「A4」シリーズの中で最も長く販売されている現行B8型「A4」。その間、競合他社やマーケットの動向を見ながら常にブラッシュアップしてきているだろう。

このファイナルモデルを、アウディ「Sローン」で購入してみてはどうだろうか。「Sローン」とは最近どのブランドでも主流になりつつある、ローン金額の一部を最終回の支払い額として据え置くことで、月々の負担を軽減する購入方法だ。来年の夏頃に新型が発表になることを見込んで2年か3年の「Sローン」で購入すれば、乗った分だけを支払うような感覚で乗ることができる(据置金額での車両買取を保証するものではない)。もし今後、装備を充実させた特別限定車が発売されたら、とても狙い目である(2014年に「A4」をベースにした特別限定車が2種類発売になっている)。今から次期型を待つよりは、現行型を十分に堪能しながら次期型の動向をみきわめて、「Sローン」の支払いの最終回を迎えるタイミングで次期型を検討する方が得策かもしれない。
(牧村正治)