店舗から直送だったので、手紙はなかったけれど、この場合後から手紙が届くんだなと思いながらも、手紙がなくても、お菓子の包装紙を見たとたんに「私の好きそうなお菓子を送りたい」という気持ちが存分に伝わりました。
「見たことのない東郷青児の(描く美人画の)包装紙!」それだけで、胸が高鳴ります。

長野県?!旅行に行かれたのかな?それとも遠方から注文してくれたのかな?手紙がまだなので、詳細はわからないまま包装紙をほどきました。
すると、箱の掛け紙にも東郷青児の美人画が。

箱のモノグラムもカワイイ。

中には「紅谷和洋菓子舗」さんのさまざまな坂城銘菓(紅谷オリジナルお菓子)が入っていました。頂き物をこちらで紹介するつもりがなかったので、写真を撮らずに一通り食べたところ、全部美味しい!
特に、「信州くるみ倶楽部」というお菓子の美味しさにびっくり。これはまた食べたいし、別の友人にも送りたい・・。ということで、自分でもお取り寄せしました。
「信州くるみ倶楽部」だけが入った箱。おそらく、包装紙を傷つけないように白い紙で包まれていました。

同じく、東郷青児の包装紙と掛け紙です。


「包装紙は数十年経っております。

包装紙に「東京・代々木上原駅前 べにや系統店」の文字があり、グーグルマップで調べると、今は休業中の喫茶店と紅谷ビルというのを発見。さらに、ツイッターのアカウント「紅谷@代々木上原」さんも見つけました。「紅谷@代々木上原」さんが、長野の「紅谷和洋菓子舗」さんと「鎌倉紅谷」さんをフォローされているのを見て、「鎌倉紅谷」の銘菓「クルミッ子」も大好きなお菓子だけれど、もしかして関係ある?!と胸がドキドキ。

長野の「紅谷和洋菓子舗」さんにその旨尋ねました。
代々木上原にあった「紅谷」で十数年間修業し、長野県埴科郡坂城町に「紅谷和洋菓子舗」を開業。今年で54年目とのこと。
もともとは江戸時代ごろにさかのぼり神田にあった紅谷が二つに分かれたようです。
その頃は全国から修業に来る人が多く、修業後のれん分けをして全国各地に「紅谷」があるようです。
その一つが「鎌倉紅谷」とのことです。
全国の「紅谷」のルーツが「鎌倉紅谷」のHPにも紹介してありました→鎌倉紅谷の歴史
一つのお菓子のおいしさから、こんな風に歴史が知れるのって、ワクワクしますね。
さてさて、お待ちかねの「信州くるみ倶楽部」↓

このイラストも味わい深い。なんと、絵手紙が趣味というお母さまの手描きだそう!↓

本当に美味しい!クルミ特有の苦みもないし、キャラメルの甘さとマッチしてクルミ好きはたまらないと思います。たぶんまた買います(笑)↓

特別に送っていただいたマッチもカワイイ(実際はもう少しピンク色)。こちらは修行時代のもので、近くの美術大学生がデザインしたものだとか。クッキーなどのパッケージにも使用されているそうなので、とっても気になります。↓


複数注文したからでしょうか、試食も入っていました。杏も大好物なのでとってもうれしい!そしてメッセージ!「信州へお出掛けくださいね」の言葉にジーンと来てしまいました。はい、行きます・・・

ちょっと遠いけれど、お気に入りのお店が増えて気持ちが豊かになりました。
改めて、教えてくれた友人に感謝です。

レモン糖度 100
御菓子司 紅谷 和洋菓子舗
長野県埴科郡坂城町大字坂城6353-2
8:00~19:30(火曜定休)
ご注文はこちら→紅谷和洋菓子舗
(文と写真:レモン糖の日々)
《関連リンク》
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石専用のインスタグラムを始めました→@lemonstonesugar