今年1月の配信開始から、大きな盛り上がりを見せている『遊戯王 マスターデュエル』。どうやら人気VTuberグループ『にじさんじ』でも同ゲームが流行しているようで、“遊戯王デビュー”を飾る新人デュエリストが次々と現れています。


そしてその中には、少し変わったオモシロデッキにハマるVTuberたちも。一体どんなデッキを使っているのか、くせ者ぞろいのデュエリストをご紹介していきましょう。

(1)椎名唯華×「おジャマデッキ」
椎名唯華さんといえば、相手が自分よりも格上の場合は下手に出たり、格下の場合は調子に乗ったりする“三下キャラ”として名を馳せたVTuber。そんな彼女の性格と合致したのか、『マスターデュエル』では「おジャマデッキ」を使っていました。

「おジャマデッキ」はその名の通り、「おジャマ」と名の付くモンスターが入っており、相手フィールドにトークンを置いて邪魔するプレイングが強み。1月28日に行った配信では、『にじさんじ』所属・花畑チャイカさんとのデュエルで猛威を振るっています。


そこで花畑さんは「ラーデッキ」を使っており、首尾よく「ラーの翼神竜」を召喚したのですが、椎名さんが放った「おジャマ・デルタハリケーン!!」により状況が一変。このカードは発動条件こそ難しいものの、相手フィールドを一掃することが可能です。

それに続けて、椎名さんは「おジャマ・エンペラー」を召喚。「もうなんでもいいわ!」と手当たり次第に特殊召喚を続けると、6体のモンスターを揃えて花畑さんを撃破してみせます。

花畑さんもさすがに予想外だったのか、「ばかな…この俺が、おジャマなんぞに…!」と、“闇マリク”じみた断末魔の声を上げていました。

(2)笹木咲×「カエルデッキ」
『遊戯王』初心者だという笹木咲さんが使っていたのは、かわいらしい「カエルデッキ」。
このデッキは「鬼(き)ガエル」「魔知(まち)ガエル」「粋(いき)カエル」など、多くのカエルで構成されています。

2月7日の配信では「カエルデッキ」を使用し、相手プレイヤーの使う「堕天使デッキ」と大激闘。デュエルは終始相手のペースで進み、終盤には笹木さんのLPが800、相手のLPが7000という絶体絶命のピンチが訪れます。

しかし笹木さんの手札はすべてそろっていました。「地獄の暴走召喚」により「デスガエル」を3体召喚し、「デスガエル」が3体揃ったときのみ使用可能な「死の合唱」で相手フィールドを一掃。初心者なので攻撃力とLPの計算に手間取ったようで、「算数できひん…」とぼやきながらも、見事勝利しました。


ちなみに『死の合唱』の使用条件は特殊なので、発動自体がなかなかレア。そのため、「すげぇ…デスコーラス決まってるところなんて初めて見た…。」「デスガエル3体並んだとこ初めて見た…」と驚きを隠せない人もいたようです。

(3)魔使マオ×「緑一色デッキ」
魔使マオさんがハマっていたのが、『遊戯王OCG』の中でもひときわユニークな「緑一色デッキ」です。メインデッキは魔法カードのみ、モンスターカードなしという驚きの構成で、魔使さん曰く「ほんま楽しい」「このデッキ脳汁出る」とのこと。

2月5日の配信では、このデッキを携えていざデュエルへ。最初は「5回に1回勝てればいい」と弱気な姿勢だったものの、その直後に視聴者を熱狂させる展開が起きました。


魔使さんは序盤、魔法カードの効果で着々と自身のLPを削っていきます。最終的にLP1000まで減ったところで、相手のLPは9000と大差がついていました。しかしこれこそが「緑一色デッキ」の真骨頂。魔使さんは「大逆転クイズ」の発動によって、一発逆転を狙います。

「大逆転クイズ」は、自分のデッキの一番上にあるカードの種類を当てることによって、相手と自分のライフが入れ替わる効果。「緑一色デッキ」なので、当然デッキの一番上にあるのは魔法カードです。


こうして魔使さんと相手プレイヤーのLPが逆転した上、墓地に仕込んでいた「黒いペンダント」の効果で、そのまま相手に1000ダメージ。完璧にコンボが決まり、魔使さんも「勝てたああ!」と大喜びしていました。

以上、変わり種のデッキを使いこなす『にじさんじ』VTuberたちでした。初心者ながら、日々デュエリストとして成長を遂げているので、気になる人はぜひ配信を覗いてみてはいかでしょう。