「真竜」といえば、『遊戯王 マスターデュエル』でも人気のあるデッキの1つ。3月27日に行われた『遊戯王OCG』の大型大会「YCSJ YOKOHAMA」では、そんな「真竜」が大活躍したようです。
一体どんな特徴のデッキなのか、この機会に振り返ってみましょう。

「真竜」デッキの使い手が準優勝!
「YCSJ YOKOHAMA」(Yu-Gi-Oh! CHAMPIONSHIP SERIES JAPAN YOKOHAMA 2022)は、3,000人を超えるデュエリストが集結した公式イベント。そこで優勝を収めたのは、オガワタクヤ選手による「『勇者』+レベル3主体のシンクロ召喚」デッキでした。

そして惜しくも準優勝となったのが、「真竜」デッキを使ったシ アキラ選手。その構成は、「大捕り物」を3枚採用している点が特徴的です。

真竜拳士ダイナマイトK ×3
真竜導士マジェスティM ×3
真竜戦士イグニスH    ×3
命削りの宝札      ×3
真竜の継承       ×3
真竜凰の使徒       ×3
ドラゴニックD     ×1(制限カード)
強欲で謙虚な壺     ×1
真竜皇の復活 ×3
真竜の黙示録 ×3
大捕り物 ×3
スキルドレイン ×3
神の宣告 ×3
幽麗なる幻滝 ×3
王宮の勅命 ×1(制限カード)
虚無空間 ×1(制限カード)

同デッキの強みとして、「真竜」モンスターの「アドバンス召喚する際、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる」という共通効果が挙げられます。


とくにシナジーがあるのは、お互いのモンスターの効果を封じる永続罠「スキルドレイン」や、お互いの魔法カードの効果を封じる永続罠「王宮の勅命」など。リリースのタイミングを工夫することで、自分が有利になるようにモンスターの効果や魔法カードを使えるでしょう。

「真竜」デッキが現環境で発揮する強み
今回の大会で結果を残したシ アキラ選手のデッキも、「スキルドレイン」や「王宮の勅命」、「虚無空間」といった永続罠カードを採用。それによって相手の動きを封じつつ、高打点のモンスターでライフを削っていく、いわゆる「メタビート」型のデッキとなっています。

では「大捕り物」の3枚採用には、どんな意味があるのでしょうか。同カードは永続罠で、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として、コントロールを得られます。
ただし、そのモンスターは攻撃できず、効果も発動できないため、自分の戦力として活用することは難しいでしょう。

しかし「真竜」デッキでは、コントロールを奪ったモンスターを、アドバンス召喚のためのリリース素材として有効活用できます。さらに、「大捕り物」自体も永続罠なので、リリース素材にすることが可能。

そもそも「スキルドレイン」の影響下では、高い攻撃力を持つモンスターが非常に強力です。「真竜」デッキの最高攻撃力は「ダイナマイトK」の2500で、「ドラゴニックD」の影響下で2800になる程度。若干火力が心もとないのですが、その弱点を「大捕り物」が補ってくれるはず。


ちなみに『遊戯王OCG』では4月1日より「王宮の勅命」が禁止カードに指定され、同デッキは使えなくなります。ところが『マスターデュエル』では、今のところ問題なく再現可能。もしかすると、今後「大捕り物」採用型の「真竜」デッキが環境の中心となるかもしれませんね。