1月19日に発売されたリマスター版『ペルソナ3 ポータブル』。同作には男性主人公と女性主人公が実装されており、本編を2通り楽しむことができます。


今回は男性主人公にはない、女性主人公ならではの楽しみ方をご紹介しましょう。

◆男性主人公との違いは
そもそも女性主人公は、PS2版『ペルソナ3』がPSPへ移植される際に追加されました。初期ペルソナの「オルフェウス」は女性主人公用にデザインが一部変更され、作中に流れるBGMも一部女性主人公専用のものが収録されています。

同様にストーリーについても、展開自体は変わらないものの細部が女性主人公仕様になっていました。例えばメインキャラクター・岳羽ゆかりは男性に対して厳しい態度を取りますが、女性主人公を選ぶと優しく接してくれるようになります。

同じくメインキャラクターの伊織順平も、女性主人公相手だと対応が柔らかくなり、男性主人公時には見られなかった優しさが垣間見えるのです。
ストーリー全体を通して見ると、キャラクター同士のぶつかり合いが多く、暗くなりがちな男性主人公編に比べ、暗い雰囲気がかなり緩和しているのが女性主人公編と言えるでしょう。

ちなみに、選択肢の内容も微妙に変わってきます。『ペルソナ3』の男性主人公といえば「どうでもいい」が口癖のキャラクターで、選択肢にもしばしば登場してきますが、反対に女性主人公だと「バッチリ!」などの活発な選択肢が登場。性格の違いが如実に表れていますね。

◆女性主人公ならではのコミュ
『ペルソナ3』から加わった要素「コミュニティ(通称コミュ)」も魅力のひとつ。コミュのランクを上げることで、育成や戦闘が有利になっていきます。


そして『ペルソナ3 ポータブル』でのコミュは、女性主人公版と男性主人公版で内容が一変。同作の目玉は、このコミュの違いと言っても過言ではないでしょう。

例えばコミュにおいて、男性主人公だとメインキャラクターのゆかり、桐条美鶴、山岸風花などの女性キャラを恋人にできます。一方で女性主人公を選ぶと、彼女たちとは友情を築いていくことに。男性主人公では見られない、友人としての側面を見られるようになるのです。

さらに女性主人公を選択した場合、男性主人公時には友人だった真田明彦、荒垣真次郎などの男性キャラクターと恋人になることが可能。
おまけに男性主人公版の本編では死んでしまうキャラクターも、恋人になることで生存ルートが生まれます。

対して男性主人公にも女性主人公では体験できないイベントが。「リバース・ブロークン」という修羅場イベントでは、恋人になった女性キャラクターを一定期間放置してしまうと「リバース」、仲直りの際に選択肢を間違えるとさらに関係が悪化する「ブロークン」という状態が起きてしまいます。

また『ペルソナ』でおなじみのベルベットルームの案内人も、男性主人公の場合はエリザベスで固定されますが、女性主人公だと新キャラクター・テオドアに変更することができます。なお、このテオドアともイベントを進めることで親しくなれますよ。

男性主人公と女性主人公ではかなり違う要素があり、1本で2本分のゲームが楽しめる同作。
2周目にはぜひ性別を変えて遊んでみてくださいね。