国内最大規模のゲーム展示会「東京ゲームショウ 2023」(以下、TGS 2023)が、9月21日から24日にかけて行われます。21・22日はビジネスデーなので、新情報の発表や各メディアの現地取材などが主ですが、23日・24日は一般日なのでチケットがあれば誰でも入場できます。


『TGS 2023』の楽しみ方は人それぞれですが、多くのゲームファンが関心を寄せるのは数多くの試遊出展。発売前の最新ゲームが遊べるのは、このイベントならではの魅力です。しかも試遊できるゲームは、文字通り見渡す限りあります。足を運んだ人は、どれを遊ぶか嬉しい悩みに翻弄されることでしょう。

ですが、数多い選択肢に悩んでいる暇はありません。遊べる時間は有限ですし、特に人気があるタイトルの試遊は順番待ちは長蛇の列です。
一刻も早く並ばなければ、自由に使える時間が失われてしまいます。

試遊できるゲームを事前にチェックしてから会場に向かうのが最善の策ですが、各メーカーがこぞって試遊出展を行っているため、大手の試遊ゲームを調べるだけでも一苦労です。

そこで本記事では、特に注目を集める試遊可能なゲームを、各メーカーから1本ずつ厳選してピックアップ。注目理由と共に紹介するので、一般日に足を運ぶ方は事前の予習にお使いください。また会場に行かない人も、人気作のTGS展開を押さえておきましょう。

スクウェア・エニックス:『ファイナルファンタジーVII リバース』
スクウェア・エニックスのブースでは、『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』や『スターオーシャン セカンドストーリー R』などの試遊体験も用意されていますが、ひときわ目を引くのは『ファイナルファンタジーVII リバース』です。


前作『ファイナルファンタジーVII リメイク』(インターグレード含む)が、全世界累計で700万本を超える販売本数を記録。その続編ともなれば、注目を集めるのも当然でしょう。今回の試遊は、バトルか探索をメインで楽しめる2種類のモードから選べます。

『ファイナルファンタジーVII リメイク』の試遊は、なんと100台というスケールで展開しています。ですが一般日では、これでも足りないほど来場者が押し寄せてもおかしくありません。希望者はなるべく早くブースに足を運びましょう。
ただし、走るのは厳禁です。

■セガ:『龍が如く8』
看板シリーズの最新作『ソニックスーパースターズ』や『ENDLESS Dungeon』などが試遊できますが、やはり注目株は『龍が如く7外伝 名を消した男』……と言いたいところですが、「TGS 2023」開幕寸前に試遊出展が発表された『龍が如く8』の体験が、大きな見どころと言えるでしょう。

『龍が如く7外伝 名を消した男』がまだ発売されていないのに(11月9日発売予定)、ナンバリング最新作の『龍が如く8』も今回の「TGS 2023」で遊べるという本気ぶり。シリーズファンなら、見逃す手はありません。

■アトラス:『ペルソナ5 タクティカ』
『ユニコーンオーバーロード』を発表したばかりのアトラスは、2本の試遊出展を実施。いずれも、幅広いユーザーに支持される『ペルソナ』シリーズの作品で、『ペルソナ5 タクティカ』と『ペルソナ3 リロード』が会場で遊べます。


特に気になるのは、シリーズ完全新作の『ペルソナ5 タクティカ』。今回の試遊では、総攻撃「TRIBANGLE(トライバングル)」を含むバトルや、一部のイベントシーンなどを体験できます。近づく発売日に先駆け、その魅力に触れておきましょう。

■カプコン:『ドラゴンズドグマ 2』
カプコンブースでは、『バイオハザード RE:4』の追加DLC「セパレート ウェイズ」のストーリー冒頭や、同作品のVRモード(PS VR2版)、発売日が来年1月25日に決まった『逆転裁判456 王泥喜セレクション』、追加キャラ「A.K.I.」の先行体験ができる『ストリートファイター6』など、様々なゲームの試遊が可能です。

その中でも特に注目したいのが『ドラゴンズドグマ 2』。前作は、オープンワールドRPGながらアクション性の優れたバトルで話題となりました。
そのナンバリング続編となる本作は、どのような進化を見せてくれるのか。世界初のプレイアブル出展なので、会場に行く方はぜひご一考を。

コーエーテクモゲームス:『Fate/Samurai Remnant』
今年のコーエーテクモゲームスは、生放送に関わるタイトルが多め。しかし、試遊出展の『Fate/Samurai Remnant』の存在感と注目度は、他のタイトルに負けていません。しかも今回は、国内初では初の試遊台を出展です。発売日が近いので、製品版と変わらないクオリティが楽しめることでしょう。


アクション性のある『Fate』シリーズタイトルはいくつかありますが、『Fate/Samurai Remnant』はマスターも直接戦闘に加わる貴重な作品です。サーヴァント相手にどうやって立ち回るのか、その実態に直接触れてみてください。なお試遊では、探索や物語が楽しめる「花と散りゆけ、野暮ふたり」と、強敵と戦う「業火に身を墜とす者」の2種類が用意されています。

■レベルファイブ:『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』
ニンテンドーDSと3DSを中心に活躍し、アニメも好評を博した『イナズマイレブン』シリーズ。しかしゲーム展開は、2013年を最後にしばらく途絶えていました。そのため、最新作として発表された『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』には、大きな期待と関心が集まっています。

タイトルの変更や発売時期の変更などを経て、『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』が今年の東京ゲームショウに登場。この試遊出展は、ファンにとって待望の展開と言えるでしょう。なお同ブースでは、『デカポリス』と『ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女』の試遊も実施しています。

■コナミデジタルエンタテインメント:『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』
ボードゲーム型対戦ゲームの代表作であり、令和でも変わらぬ人気で盛り上がる『桃太郎電鉄』シリーズ。その最新作にあたる『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』が今回試遊できます。

しかも試遊すると、海外の定番土産をイメージしたキーホルダーがもらえるほか、最終決算で総資産1位になるとルーレットを回すチャンスが獲得できます。このルーレットに当たると、「スパリゾートハワイアンズ」のペアチケットや横浜中華街のお食事券などがもらえるので、運試しも兼ねて試遊に参加してみましょう。

■コナミブースは「STG」もアツい!
コナミブースは同社のタイトルだけでなく、パートナータイトルの試遊も多数用意されています。アクションにシミュレーションと多彩なジャンルが揃っていますが、傾向的にはSTGがかなり多め。新作から続編まで、STGファン垂涎の一角になっています。

試遊できるSTG作品がかなり多いので駆け足での紹介になりますが、コナミが放つ『CYGNI: All Guns Blazing』を皮切りに、『トリガーハート エグゼリカ』、『マクロス -Shooting Insight-』、『鋼鉄帝国-steel Empire-』、『アステリアの翼』、『Air Twister』、『ラジルギ2』、『レインボーコットン』と、STGの新展開が目白押しです。STGファンは、「TGS 2023」のコナミブースを要チェック!

■『イースX -NORDICS-』は、パートナータイトルとして試遊出展
STG多めと紹介しましたが、コナミブースではもちろん他ジャンルの試遊もたっぷり楽しめます。その中でも特にお勧めしたいのが、日本ファルコムの『イースX -NORDICS-』です。35年以上の歴史を誇る『イース』シリーズ最新作を、発売に先駆けて試遊することができます。

長い歴史を持つ『イース』シリーズは、近年の作品も高く評価されています。無人島が舞台の『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』では、広大な舞台をハイスピードなテンポで楽しむダイナミックな冒険を提供。また『イースIX -MONSTRUM NOX-』では、壁を登り空を飛ぶ、縦横無尽の異能アクションでプレイヤーを驚かせました

こうした多彩なアクションで魅了し続けた人気シリーズの最新作『イースX -NORDICS-』では、主人公同士の連携が心地よい「クロスアクション」や、帆船で大海原を冒険する航海などの新要素を搭載。そうした魅力の一端を、コナミブースで堪能しましょう。

試遊できるゲームの中から特に注目したいタイトルをピックアップしましたが、会場で直接遊べるゲームは、文字通り紹介しきれないほどです。まだ知られていない隠れた名作や、優れたインディー作品なども数多く出展されています。好みの1作を、ぜひ見つけてください!